【ワニ】の英語絵本 おすすめ6選
今回はワニの英語絵本をご紹介します。
生物学的に細かい分類があるのは承知の上で、それでも日本語では全部「ワニ」と言ってしまうのが一般的です。
さて、英語ではどうでしょう? これまた本当は細かく色々ありますが、メジャーなのは以下の2つ。
- Alligator(アリゲーター): 口を閉じたとき、上の歯だけが出る。比較的おとなしい方。
- Crocodile(クロコダイル): 口を閉じたとき、上の歯も下の歯も飛び出している。気性が荒い。
怖いのがクロコダイル!!
この記事で紹介する絵本には、アリゲーターもクロコダイルも出てきます。こだわりのある方は、リンク先のサンプル等でどんなワニなのか確認してくださいね。
ワニの英語絵本 おすすめ6選
日本語版が出ているものは日本語タイトルも記載しています。また、読み聞かせの難易度を3段階(★~★★★)で示しています。
Croc & Turtle: The Bestest Friends Ever!
なかよしのワニ君とカメ君のショートストーリー。
ワニ君は様々なことに挑戦しては「こんなこともできる」「僕が一番!」と得意になります。ですが、次の瞬間、別の動物が登場しワニ君よりも上手くこなしていくのです。何か一番になれるものはないのか……ワニ君は考えます。
“I’m the strongest.” “I’m the highest jumper.” と嬉しそうにするワニ君は、決して嫌味な感じではなくただただ「うまく出来てうれしい!」という様子。カメ君が素直に驚いたりするのもいいですね。
子ども向けによくある、「得意になりすぎると痛い目を見る」という説教くさいものが排除されており、絵本全体からおおらかさを感じます。「ハートウォーミング」という言葉がぴったりのストーリーです。
英語面では、先に紹介したように “-est” の形、つまり最上級を使ったフレーズがたくさん出てきます。
また、マンガ的な表現が多いのも特徴的です。擬音語・擬態語(オノマトペ)がよく登場し、それらの文字は絵の中に溶け込ませるように配置されています。
同じシリーズの絵本
Croc & Turtle のコンビが気に入ったなら、同じシリーズの絵本もおすすめ!
Alan’s Big, Scary Teeth アランの歯はでっかいぞ こわーいぞ
ワニのアランは、大事な歯の手入れを欠かしません。毎朝ジャングルの中で歯を鳴らし、他の動物たちを怖がらせるのが楽しみです。でも、自慢の歯には秘密がありました。
起承転結の「転」にあたる部分が本当に「えっ!?」となってしまう絵本。
秘密を知られた時のアランの様子はおもしろいのが半分、かわいそうなのが半分といった感じ。読み進めるほどにアランは、前半の憎たらしさを帳消しにしていきます。
こわがらせて遊んでいたジャングルの動物たちとも最後は仲直りし、ほっとさせるような結末になっています。
英文はだいたい1ページにつき5~6行。親子ともに、英語絵本の読み聞かせに慣れてきたころにおすすめです。
Professional Crocodile
朝起きて歯を磨き、パジャマから服に着替えて仕事に出発。電車にも乗るワニ君。出勤した先は? ワニ君のお仕事とは一体何なのでしょうか?
まるで人間のように、人間だらけの街に溶け込むワニくん。よーく見ると、エスカレーターや電車に別の動物がこれまた「人間っぽく」混じっていたりします。ひとつひとつのイラストに、毎回新しい発見があるかもしれませんね。
文字の無い絵本なので、正直「英語絵本として」こちらで紹介するか悩みました。ですが、本当にかわいい絵本なので「ワニが大好き!」という方向けに持ってきました。
以前、イソップ物語をテーマにした文字の無い絵本をご紹介しましたが、こちらの「Professional Crocodile」には「元となるお話」がありません。効果音も、「1つ2つ書いてあったかな」程度でほぼゼロです。より自由度の高い絵本となっています。
Kiss the Crocodile
仲良しのサル、カメ、アリクイ。森の中でいろんな遊びをします。川に飛び込んだり、モンスターごっこをしたり、おかしなダンスを踊ったり……。そんなとき、ワニの親子に遭遇した3匹。”Kiss the Crocodile” のゲームをしようよ、とワニ側からもちかけられます。勇気を出して、3匹がキスに挑戦するお話。
主役のワニも、その他の3匹の動物たちも生き生きと描かれています。あ、ワニくんは別に、他の動物を食べようとして “Kiss the Crocodile” を持ちかけるわけではないですよ。単純に一緒に遊びたいワニのお話です。
とてもかわいく、賑やかな話でおすすめです!
イラストのタッチや鮮やかな色彩も目を引きますね。
少~し文章の「量」は多めですが、シンプルな文章とかんたんな単語のみが使われています。
“STICK SPLASH” “SCARY MONSTERS” “SILLY DANCING” といった「遊び」の名前は、イラストを見てどのようなことをするのか考え、日本語だったら何て言うのかな~と考えるのも楽しそう。
笑顔ではしゃぐ動物たちの様子に、読んでいるこちらもニコニコしてしまいまう絵本です。
Cornelius コーネリアス
コーネリアスは他のワニとは違い、2本足で立って歩きます。みんなとは違った景色が見られるのですが、友達には「それで?」と言われてしまいます。そんなとき、1匹のサルに出会いました。サルは逆立ちもできるし、木にぶら下がることもできます。コーネリアスはサルにおねがいして、同じことができるよう練習に付き合ってもらうことになりました。
「スイミー」でおなじみ、レオレオニの描くワニの絵本。コーネリアスの行動や表情がどれもカワイイです。
また、ストーリーの流れやオチもあっさりしたもので、レオレオニの本を読んでいるとソコソコの確率で出会う「小難しさ」「説教臭さ」といったものは薄いです。
基本的に英文は2~3行、たまに5行程度になることもあります。ただ、見開き(2ページ毎)で見た時なので全体の文章量は比較的少なめだと思います。
Dance Is for Everyone
とあるダンススクールに、ある日ワニが参入します。ワニは暴れるでもなく、ただみんなとダンスがしたいよう。ワニに「ターニャ」と名付けみんなで仲良くレッスン、発表会に向けて練習に励みます。
人間の子供たちとワニのターニャ、お互い言葉が通じなかったりもします。ターニャの体が大きすぎて、狭い室内では練習がし辛いこともあります。それでも、ターニャはもちろん、子供たちもダンスの先生もとにかくみんな楽しそう。困ったことがあってもどんよりせず、いっそワニに合わせればみんなハッピーハッピー! という流れ、ノリが良くて最高です。
最後のオチもかわいくて、クスッとさせてくれる一冊。ワニとお友達になりたい子供に読んであげたい絵本です。
絵本のワニは「クロコダイル」が多い?
ワニの登場する英語絵本をご紹介しました。
ここで紹介していないワニ絵本もたくさん見ましたが、絵本の中に登場するワニは、アリゲーターよりもクロコダイルの方が多い印象を受けました。
冒頭で説明した通り、クロコダイルは口を閉じたときに歯が飛び出すのが特徴です。デフォルメしたときに、記号として描きやすいとか、そんな事情もあるのかもしれませんね。
他の動物が出てくる英語絵本も見てみたい、という方はこちらから探してみてください。