【新学習指導要領】小学校の英語が変わる!教材の中身も解説します。

小学校英語の学習指導要領が改訂されました。どんな点が変わったのか、使う教材の中身などお伝えしますね。

小学校の新学習指導要領、どんな内容?

小学校の学習指導要領が2017年3月 31 日に改訂され、新学習指導要領は2020年度から全面的に実施される予定です。

小学校では2018年度から新学習指導要領への移行期間が始まっています。

さて、今回の改定で主に何が変わったのか。興味があったので調べてみました。ご興味がある方は是非。※英語以外の教科に関しては触れていません。

何が変わったの?

小学校での英語活動がより積極的になる

これまでの小学校での英語の外国語活動では、音声中心で学んでいくスタイルでした。

ですが中学校に入り急に『読み・書き』の文字学習が始まることで、これまで学んできた音声中心の学習から文字学習へとスムーズに移行することが難しいというのが課題でした。

小学3、4年生から『外国語活動』スタート

小学校中学年(3、4年生)の段階からこれまで小学5、6年生がやってきた音声中心の学習をスタートさせることで、小学5、6年生の期間に中学校での文字学習へ接続するための準備をするという方針になりました。

2020年度から小学3、4年生は英語の外国語活動が始まります週1コマ年間35コマの時間、英語に触れるということになります。

小学3、4年生の外国語活動は、小学5年生からの英語教科への準備期間ともいえます。

小学5、6年生の英語が『教科』になる

これまで週1コマ、年間35コマだったのが週2コマになり年間50〜70コマになります。英語に触れる時間は約倍ですね。
ちなみに『教科』になるということは、英語の成績がつくということでもあります。

先ほどもお伝えしたように、この小学5、6年生の期間に段階的に『読み・書き』の学習を取り入れていくことで中学校に入ってからの英語学習につなげます。ただ、あくまで『読み・書き』学習もこれまで音で慣れ親しんできた表現を読めて、書けるようにするということです。

基本的には音声学習が一番重要ということには変わりないです。少なくとも私の時代は、中学に入学した途端にいきなりアルファベットの読み書きが始まっていました。今思えば英語の音や言葉自体に慣れ親しんだこともないのに、いきなり読み書きだなんてすごく無理のあるカリキュラムだったんだな〜と思います(^^;)

どんな教科書を使うの?

文部科学省は2020年度から始まる新学習指導要領に備えて、独自の教材を開発。

小学3〜6年生までで4冊、年間1冊ずつ進めていくイメージです。どんな教材なのか興味があったので実際に購入して中身を見てみました。

細かい部分も説明していることもあり、最初にまとめからお伝えしておきます。新学習指導要領では、『話すこと』は2パターンに分けて考えられています。1つは『やりとり』でもう1つが『発表』。
実際に教科書内でも、一通り友達同士や先生とのやりとりで場数を踏んだ後に、最後は一人で自分のことや考えについて発表するという場が設けられています。

小学3、4年生は基本的に『やりとり』までですが、小学5年生以降は『発表』がプラスされるというイメージです。楽しむための英語からよりアカデミックになっていくので、そういう観点で各教科書の中身を見ていただけたらと思います。

各学年の英語活動の指導目標

小学3、4年生

言語を用いて主体的にコミュニケーションを図ることの楽しさや大切さを知ること。
日本と外国の言語や文化について理解すること。 

※新学習指導要領から一部を抜粋

英語の音やリズムに慣れ親しみながら、異文化についても学んでいきます

小学5、6年生

実際のコミュニケーションにおいて活用できる技能を身に付けることができるよう指導する。

※新学習指導要領から一部を抜粋

小学3、4年生で培った知識や経験を活かしつつ、さらに読み書きの技能も身に付けることで総合的なコミュニケーション能力を磨いていくという方針です。

小学3年生向け教科書『Let’s Try 1』

学習・指導ポイント

『Let’s Try 1』で学習する内容を目次でご紹介します。

●Unit 1 Hello! あいさつをして友だちになろう
●Unit 2 How are you? ごきげんいかが?
●Unit 3 How many? 数えてあそぼう
●Unit 4 I like blue. すきなものをつたえよう
●Unit 5 What do you like? 何がすき?
●Unit 6 ALPHABET アルファベットとなかよし

基本的なあいさつ表現食べ物スポーツアルファベットを5つのユニットでカバーしています。まだこの時期は読み書きは本格的には習わないので、アルファベットは準備の意味で入れているのかと思います。

本の最後には切り取り線つきの絵カードがついているので、恐らく絵カードを授業中に使いながら友達とコミュニケーションの練習をするんでしょうね。

ユニット1の中身をのぞいてみましょう。

Let’s Try 1は各ユニットが見開き2ページで完結します。まず目に入るのは可愛らしくてカラフルな絵。小学生が気に入りそうなデザインです。
色使いやイラストは教材にとって重要ですからね。

このページではまず世界中の人のあいさつの映像を見たり、Hello!というフレーズをチャンツのリズムで学びます

次ページ。ここでは世界の子供たちのあいさつの音声を聞いて国旗を線で結びます。その後、アクティビティで友達同士で英語であいさつの練習をします。

【全体の流れ】
1. 映像で情報を得る

2. 音声を聞いて理解度チェック

3. 『話す』やりとりをクラスの仲間と実践する


小学4年生向け教科書『Let’s Try 2』

学習・指導ポイント

『Let’s Try 2』で学習する内容を目次でご紹介します。

●Unit 1 Hello, world! 世界のいろいろなことばであいさつをしよう
●Unit 2 Let's play cards. すきな遊びをつたえよう
●Unit 3 I like Mondays. すきな曜日は何かな?
●Unit 4 What time is it? 今、何時?
●Unit 5 Do you have a pen? おすすめの文房具セットをつくろう
●Unit 6 Alphabet アルファベットで文字遊びをしよう

世界のあいさつ遊び曜日時間文房具アルファベットを5つのユニットでカバーしています。Let’s Try 1と同様、アルファベットは読み書きが始まる小学5年生へ向けての準備です。

同じく本の最後には切り取り線つきの絵カードがついています。

ユニット1の中身をのぞいてみましょう。

世界中の国のあいさつの言葉が紹介されています。英語とは直接関係のないように思えるこの内容。

Let’s Try 1でも最初は世界の人とのあいさつから学んでいることも踏まえると、いかにグローバル化社会を意識した構成かということがわかります。

次ページです。

あいさつをして、友だちのすきなものを聞くというアクティビティです。小学3年生の時にLet’s Try 1で学んだWhat do you like?(何がすき?)のフレーズを再度使って練習します。

Let’s Try 1でインプットしたことをLet’s Try 2で実践するという形式。

【全体の流れ】
1. 映像で情報を得るする

2. 音声を聞いて理解度チェック

3. 『話す』やりとりをクラスの仲間と実践する


小学5年生向け教科書『We Can! 1』

学習・指導ポイント

『We Can! 1』で学習する内容を目次でご紹介します。

●Unit 1 Hello, everyone. アルファベット・自己紹介
●Unit 2 When is birthday? 行事・誕生日
●Unit 3 What do you have on Monday? 学校生活・教科・職業
●Unit 4 What time do you get up? 一日の生活
●Unit 5 She can run fast. He can jump high. できること
●Unit 6 I want to go to Italy. 行ってみたい国や地域
●Unit 7 Where is the treasure? 位置と場所
●Unit 8 What would you like? 料理・値段
●Unit 9 Who is your hero? あこがれの人

小学3、4年生で使うLet’s Tryよりもユニット数が倍近くになり、内容もより濃いものになっています

この本で行う主な活動として以下の内容が挙げられています。

  1. 聞いてみよう
  2. 映像を見て、考えてみよう
  3. ゲームをしよう
  4. リズムに合わせて言ってみよう
  5. 英語で歌おう
  6. 最初の音を意識して言ってみよう
  7. 考えや気持ちを伝え合おう

最後の『考えや気持ちを伝え合おう』が非常に重要なポイントかと思います。

英語という言語を学ばせるだけではなく、あくまで英語はコミュニケーションのツールです。新学習指導要領ではこれまで以上に国際理解を深め、自分の考えを相手に伝え、相手の考えを受け入れるということに重きを置いているようです。

ユニット1の内容を見てみましょう。

世界で活躍する日本人にスポットを当てたユニットです。日本で英語が使われている職業についても触れています。やはり映像から入るようです。

自分たちと同じ日本人が日本ではない国で活躍しているという事実を目の当たりにすることは小学生にとって非常に良い刺激になるはずです。ちょうど将来の夢などについて考え始める時期でしょうからね(^^)

自分の将来の夢が英語が話せることでもっと叶いやすくなるのであればその瞬間に英語学習の動機付けが完了します

次ページです。

音声を聞いて、正解を結びつけるようなよくあるクイズ形式もあります。ですがクラス内で動き回っていろんな人に尋ねないと埋まらないような箇所もあり、積極性が育まれるような実践形式のアクティビティがあるのは非常に良いことですね。

どう考えても私が中学生だった頃はこのような実践のアクティビティなんてなかったですからね(^^;)英語を友達の前で話すとかまずあり得ない状況でした(笑)

We Can!の教科書は1つのユニットで見開き4ページになり、Let’s Tryの時の倍です。

このページでもリスニングの箇所と実践アクティビティが入ります。
後半はほとんどが相手との会話によって成り立つ実践形式の学習になっています。

最後はこれまでやってきたことの総まとめとして、『発表』があります。

【全体の流れ】
1. 映像で情報を得るする

2. 音声を聞いて理解度チェック

3. 『話す』やりとりをクラスの仲間と実践する

4. クラスの前で自分のことや考えを発表する


小学6年生向け教科書『We Can! 2』

学習・指導ポイント

『We Can! 2』で学習する内容を目次でご紹介します。

●Unit 1 This is ME! 自己紹介
●Unit 2 Welcome to Japan. 日本の文化
●Unit 3 He is famous. She is great. 人物紹介
●Unit 4 I like my town. 自分たちの町・地域
●Unit 5 My Summer Vacation 夏休みの思い出
●Unit 6 What do you want to watch? オリンピック・パラリンピック
●Unit 7 My Best Memory 小学校生活・思い出
●Unit 8 What do you want to be? 将来の夢・職業
●Unit 9 Junior High School Life 中学校生活・部活動

この目次を見て、すぐに思い浮かんだのは2020年の東京オリンピックです。日本文化や自分たちの町についての紹介、オリンピック・パラリンピックについてなど東京五輪を意識していると思わざる得ない内容ですね(^^)

でもこれは非常に大切なこと。英語を学ぶ理由というか、何かのきっかけで外国人と出会った時にまさに英語が必要になるんだという実感が持てるようになるといいですよね。

ユニット1のページはこんな感じです。

世界の友達が自己紹介をする映像を見て、わかったことを書くというところから始まります。小学6年生の教科書なので、これまで培ってきた知識を使って考えながら学ばせようとしていることが伺えます。

次ページ。

まず先生の自己紹介を聞いて、先生の好きな動物、スポーツ、教科、誕生日などを引き出します。

先生を見本にした後は、自分自身のことを友達に紹介するというアクティビティがあります。

このページでは自分のことを書き出して、自己紹介をする実践練習をします。

最終的には自己紹介の文を作って、発表する場が設けられています

【全体の流れ】
1. 映像で情報を得るする

2. 音声を聞いて理解度チェック

3. 『話す』やりとりをクラスの仲間と実践する

4. クラスの前で自分のことや考えを発表する

まとめ

2020年度からの小学3、4年生の英語必修化、小学5、6年生の英語の教科化についてお伝えしました!中学校での英語学習へスムーズに移行していくために、そしてグローバル化社会で生き抜く国際的な人材を育成していくために小学校の英語教育は前倒しされることになりました。

また、各学年で使う教科書の中身を見ることで、英語という言語を使って異文化を学んだり、自分の意見をしっかりと伝えたり、相手のことを理解することを重要視しているんだなということがわかったような気がします。

現在の小学2年生(2019年時点)の子供たちはまさに新学習指導要領スタートと同時に小学3年生になります。

まだ幼い未就学児のお子さん達にも必ず影響してくる話なので、少しでも参考になったのであれば幸いです。

【新学習指導要領】小学校の英語が変わる!教材の中身も解説します。” に対して1件のコメントがあります。

  1. Gert より:

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