【英語民間試験】25年度以降も導入見送りへ 受験生の影響は?

2021年5月25日付の日経新聞の一面にこんな文字が。

「英語民間試験 導入見送り 共通テストで文科省会議」

2025年以降の大学入学共通テストで、英語民間試験を導入するかどうするか?という点が注目されていました。

大学入学共通テストとは、文部科学省が2021年1月の試験から実施する大学入試センター試験に代わって導入予定の新たなテストです。

しかし、文科省の有識者会議で、導入見送りを提言する見通しになったそうです。

この記事では

・そもそも「英語民間試験の導入」ってなんだけ?
・今回の「英語民間試験の導入見送り」が受験生にどう影響するのか?



こんなことをお話ししていきます。


何が変わるはずだった?英語民間試験導入

「英語民間試験導入」「記述式の試験導入」が、政府が取り組む英語入試改革の目玉でした。

センター試験を廃止して、大学入学共通テストを導入したのは、グローバル化を意識し、『読む』『聞く』『話す』『書く』の4技能を測るのが目的だったのです。

最初に導入が予定されていたのは2021年1月の第1回共通テスト。
しかしその約1年前に延期が決まり、受験生たちや教育機関で混乱が生じたばかりでした。



「英語民間試験導入」というと難しく聞こえますが、要はベネッセのGTEC、英検、TOEFLなどの民間の英語試験を、大学入学共通テストの一つとしてカウントする予定でした。

その後、22年度からの新しい指導要項で学ぶ高校生が受験する2025年以降のテストでの対応を検討していましたが、導入はさらに見送られるようです。

なぜまた見送られた?英語民間試験導入の問題点

2021年5月24日に開かれた会合では、

・英語力や表現力の測定に民間試験などは重要である
・しかし、大規模な共通テストでは公平性が確保できない
・さらに、受験機会の格差の問題解決が難しい



なので•••

【結論】
民間試験をセンター試験で導入する代わりに、各大学の個別入試での活用を後押しする仕組みを設けてはどうか

という提案が相次ぎました。

問題点①公平性の確保

例えば英検2級はTOEFLに換算するとおよそ61~68点に相当すると言われていますが、
英検2級に合格してもTOEFLは61点以下だったと言う場合もあります。

同じ試験が評価対象ならわかるのですが、難易度も試験方法も異なる民間試験を合否判定の比較材料として使うのは難しいとの大学側と専門家の意見が多くありました。

問題点②受験機会の格差

英語民間試験の特徴として、受験までに何回でも受けることが可能です。
ただし、大学入学テスト用の共通IDが発行された後の成績のみが対象ですので、共通ID発行より前にベストスコアが出ていても、記録に残りません。

試験の費用は自己負担です。
家庭の経済事情によって、民間試験を1回しか受けられない家庭や、ベストスコアが出るまで何度もチャレンジできる家庭も出てくるでしょう。

そういった「受験のチャンスの不公平さ」が今回の論点でもありましたが、短期間でこれを解決するのは難しいと判断したそうです。


【共通テスト記述式問題の導入】も見送りを求める

「英語民間試験の導入」と同じく、グローバル社会で活躍できる英語力に重きを置くため検討されていた「共通テストの記述式問題の導入」も見送りを求める方針で一致したそうです。

こちらもやはり、問題になったのは「測定の公平さ」です。

全国規模で行われる共通テストですので、はっきりとした採点基準が必要になります。

ですが、数学と違って、語学は同じような言い回しが何通りもあり、答えが1つではありません。
表現力の測定が非常に難しいことが課題となりました。

英語民間試験の導入見送りで受験生への影響は?

「テストが変わるらしい」
「どうやら民間試験の結果も入試に関わってくるらしい」

情報に振り回されがちな受験生の皆さん。
そして受験生をもつ親御さんの気持ちを考えると不安ですよね。

「25年以降の大学入学共通テストでも、民間試験は導入しない」ということが決まり、この決定が受験生へどう影響するのでしょうか?

民間試験は必要ない!?

「民間試験は大学入学に必要ないのね!じゃあ英検もTOEFLも受けなくていいや!」

それは大きな誤解です。

英語民間試験は現在の英語力を知る上でとても重要ですし、語学という曖昧な分野の中で、目標をたて学習を続けるモチベーション維持のために大いに役立ちます。

また、大学入学共通試験としては活かすことができませんが、もちろん民間試験の結果を合否の判定材料にしている大学がいくつもあります。

後から「あ〜!取っておけばよかった〜!」と後悔しないためにも、民間の試験を有効活用して英語力を伸ばしていけると良いですね。

スピーキングが重視される流れは変わらない

全国規模の試験への英語民間試験導入や記述式問題は採点の公平性などの理由で見送られますが、ペーパーテストのみの力を問われる時代は過ぎ去りました。

運転免許書は持っているけど全然運転していないペーパードライバーのように、
「テストの点はいいけれど、実際英語を使うとなると全然話せない!」では勝ち抜けません。

「聞く」「話す」「読む」「書く」4技能をバランスよくつけていき、本当に使える英語力を身につけておけば、どんな試験が導入されても動じずにいられるでしょう。

英会話を習いに行くよりもリーズナブルに始められ、「スピーキング」の力がつくオンラインレッスンがおすすめですよ。

今は子供専門のオンラインスクールもあります。

英語民間試験導入 今後の動き

繰り返しになりますが、今回、大学入学共通テストでの英語民間試験の導入は見送られることになりましたが、4技能をバランスよく身につけた英語力を求められていることに変わりはありません。

今後また、時代に合わせて試験の内容も変化していくことが考えられます。
テストの形式にいちいち振り回されないためにも、「自信を持てる英語力」をつけることをお勧めします!


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