イースターを“かんたんに”知りたいならコレ! おすすめ英語絵本
春が近づくと卵やウサギをモチーフにした、イースター関連の商品がお店に並びます。今回は、この時期にぴったりなイースターをテーマにした絵本を集めました。
イースターはクリスマスなどに比べると分かりづらい部分が多く、まだまだ日本人には馴染みの薄いイベントだと思います。
なので、「よくわからなくても楽しみたい!」「なんとなくイースターを知れるような絵本を読んでみたい」という方におすすめの本を選んでみました。
イースターの英語絵本 おすすめ9選
読み聞かせの難易度は3段階(★~★★★)で示しています。
※今回紹介する絵本は、日本語版が出ているものはありません。出版され次第追記します!
My First Easter
イースターにはこんなことをして、こんなアイテムがあって……というのがざっくり分かるようになっています。
よく見かけるイースターをテーマにしたイラストやおもちゃには、「たくさんの花」「白いユリ」「帽子をかぶっている人」が描かれていますね。それらはなんとなく飾りで描かれているのではなく、イースターの大切なアイテムだと分かります。
英文もやさしく、1ページ1文と読みやすいです。
小さな子に、イースターをかんたんに説明したい時にもおすすめです。
Babies Love Easter
とってもかわいらしい、パタパタめくれる仕掛け絵本!
一つ上で紹介した「My First Easter」同様、こちらも「イースターとは」をざっと頭に入れられる絵本です。
わかりやすさを求めるなら「My First Easter」の方が説明的でおすすめですが、仕掛けがある分こちらの方が楽しめる子も多そうです。
Don’t Push the Button! An Easter Surprise
日本語版も出ていて人気の絵本、「Don’t Push the Button!(日本語タイトル:ぜったいに おしちゃダメ?)」のイースターバージョンです。この本に関してはまだ日本語版が出版されていないようですが、「Don’t Push the Button!」が好きならこちらもおすすめです。
イースターを説明するというよりは、イースターをテーマにしていつも通り(?)ボタンで遊ぶストーリーとなっています。ラリー(主役)にうさぎの耳が生えたり、ボタンが卵の形に変化したりします。
「卵をタップして(tap each egg)」「本をゆすって(shake the book)」のような子供が参加できる指示も出てきて、遊びながら読めます。
同じシリーズの絵本
こちらが同シリーズ最初の作品です。それぞれ単体でも楽しめますが、こちらもぜひ!
We’re Going on an Egg Hunt
「We’re Going on a Bear Hunt(きょうはみんなでクマがりだ)」のパロディ。読んだことはなくても、このフレーズだけは知っている、という方も多いかと思います。
元の本と同じく、繰り返し繰り返し同じフレーズが登場する絵本です。
「We’re Going on a Bear Hunt」は人間の子どもたちがクマを探しに行き、最後は本当にクマと出会い……というストーリー。この「We’re Going on an Egg Hunt」では、ウサギたちが卵を探して歩き回ります。そして最後に見つけたのはなんと……!? というお話です。
卵がいろんな場所に隠れているのですが、それぞれめくって「見つけた!」と遊べる仕掛け絵本でもあります。
原作
元となった「We’re Going on a Bear Hunt」はこちら。
日本語・英語のCD付きもあります。
Ollie’s Easter Eggs
小さなガチョウたちは卵を集め、好きな色に着色していきます。そして思い思いの場所に卵を隠しますが、後で同じところを探すと卵が消えてしまっています。果たして卵はどこに……?
鳥の絵本の記事で紹介した「Ollie」シリーズの1冊です。もちろん、この本だけ読んでも問題ありません。
ほんわかしたイラストとストーリーがいいですね。ウサギの耳付き帽子をかぶったオリーもカワイイ!
The Easter Bunny’s Helpers
イースターの時期が近づき、イースターバニーは仲間の動物たちに手伝いをお願いします。みんなで卵をペイントしたり、隠したり、スプーンを使ってレースをしたり……。
説明的な感じではなく、あくまでストーリーを追いながら「イースターにすること」を自然に把握できます。いろんな動物が出てくるので、動物好きの子にもおすすめ。イラストのタッチも日本人好みだと思います。
個人的には最後の「イースターバニーからのお礼」がとってもかわいくてお気に入りです!!
最初のページだけ4行くらいの英文がバン! と書いてあるので、かんたんな英語絵本を探していたら「ウッ」となるかもしれません。でも、その後は1ページにつき1~2行が基本で、難しい単語も使用されていないので意外とすぐ読み終わると思います。
E Is for Easter
イースター関連でABCの本です。
“C is for church” “J is for Jesus” など、キリスト教のイベントであることを意識させられます。
アルファベットの紹介の本なので子供向けではありますが、聖書のお話に馴染みがない場合は、「なぜその単語?」とあまりピンとこないものもあるかもしれません。その分、イラストを元に想像したり、調べたりする楽しみ方もできますね。
The Night Before Easter
しっかり描き込まれた背景、カラフルな色使い、うさぎのコミカルな描写……眺めるだけでもわくわくする一冊。
有名な英語の詩「’Twas the night before Christmas」のパロディです。クリスマスの前の晩、サンタがやってきてプレゼントを置いて去っていく……というのがその内容です。
サンタがプレゼントを配るように、イースターバニーも子供たちに「卵を配る」という伝承があります。そのため、イースターの話はクリスマスの話に似ているものも多く、このようなパロディもたくさん出てきます。
元の詩を知っていればすらすら読めますが、知らない場合はちょっと長く感じるかもしれません。ただ、元の詩同様しっかり韻を踏んだ文章になっているので声に出して読むと気持ちいいです。
「’Twas the night before Christmas」が頭に入っている人には特におすすめです。「ココはこう変えたんだ!」と比べて楽しんでください!
The Story of the Easter Bunny
イースターの準備をする老夫婦。卵の中身を出して、殻をきれいにペイントして、専用のカゴを編んで……その様子を、一緒に住んでいるウサギはいつもじっと見ていました。ある時から、このウサギが老夫婦に代わってイースターの仕事をするようになります。
人間と一緒になって一生懸命働くウサギが本当にカワイイ!!
そもそも様々な説があるイースターバニーの伝承。「イースターバニーって、何モノ!?」という疑問に対し「こう考えたらいいんじゃない?」と、個人的には一番腑に落ちる形にまとめてくれた感じがしました。
日本語版が出てないなんてもったいない!! と、もどかしい気持ちになるほどイラストもストーリーも最高です。
英文はそこそこの量がありますが、単語や文法に複雑なものはありません。ゆっくり読んで、ぜひこの素敵なお話に浸ってください。
イースターを絵本で知ろう!
イースターはキリスト教のイベントです。新約聖書で、イエスキリストは十字架にかけられ死んでしまいますが、その3日後に復活します。この復活を記念したお祭りがイースターです。
日付は毎年変動します。2021年は4月4日です。
イースターバニーとは?
聖書には、ウサギが卵を隠したり運んだりする話はどこにもありません。そして、よく考えるとウサギは卵を産みません。なぜ「ウサギと卵」……!?
一番知られている「答え」としては「卵は復活、ウサギは多産の象徴だから」です。イースターは生命の復活・繁栄を祝うものなので「イースターバニー」が登場するそうです。
また、別の説としてあるのが……
「イースター」の言葉の由来、エオストレ(Ēostre)はゲルマン神話の春の女神です。エオストレは、野ウサギを従えているそうです。
このように諸説あるイースターバニー伝承。
最初に考えた人に聞けたらいいんですが残念ながらできないので、「絵本」「物語」という形で表現されたものの中から、自分が納得できる話を見つけるのがいいかなと私は思います。