2歳~3歳の【おうち英語成功のヒント】元子供英語講師がお伝えします

2歳~3歳の【おうち英語成功のヒント】元子供英語講師がお伝えします

こどもには年齢によって、それぞれ特徴があります。2~3歳といえばいわゆる「いやいや期」「反抗期」がやってくる、親にとっては大変な時期です。

一方で、2歳は英語のお耳がぐんぐん育つ時期だったり、3歳は英語を単語ではなくフレーズでもどんどん吸収できるゴールデン期でもあります。

こちらの記事で紹介する絵本やおもちゃをうまく使ってやってみてくださいね。

こんにちはー! 3児の母であり、元子供英語講師のちゅみままです。
私自身の経験を踏まえ、2歳~3歳のお子さんをもつママたちに、「おうち英語成功のヒント」もお話しできればと思います。


2歳のおうち英語

2歳になると体重の伸びが緩やかになり、運動能力がずいぶん発達してきます。歩くのはもちろん、走る、段差からぴょんと飛び降りる、ジャンプができるようになります。体が思うように動くようになったぶん、とにかく動くのが楽しい時期です。

できることがどんどん増え、「やってみたい!」「自分でやりたい!」の気持ちが爆発します。おうちで英語を取り入れるときにも体を動かしたり、面白い動きをすると盛り上がりますよ。

動画

2歳の子におすすめなのは、お子さんが好きそうなキャラクターの動画です。DVDでもいいですし、今は色々な動画配信サービスもあります。

まずは1日2時間を目標に、英語の動画を意識して取り入れてみましょう!

数多くを与えるのではなく、好きになったものを何度もみせるといいですよ。

絵本

Excuse Me!: a Little Book of Manners / Karen Katz(著)

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Karen Katz さんの絵本シリーズは、2歳の子によく起こる出来事を中心に描かれているのでおすすめです。

“Excuse me!” や “No, thank you.” など、絵本で親しんでからすぐに使えそうなフレーズが多く、1冊持っていて損はありません。

それから、イヤイヤ期の2歳を惹きつける「触れる絵本」「音が出る絵本」もおすすめです。

おもちゃ

2歳はまだまだ色んなおもちゃで遊ぶのが楽しい時期ですね! せっかくなので遊びながらも英語に触れられるといいかも。

言葉がどんどんでてくる時期ですので、タッチペン系の知育玩具や音声のでるおもちゃがおすすめです。

音声ペンつきの教材は色々出ていますので、こちらの比較記事も参考にしてみてください。

おうち英語成功のヒント ~2歳編~

子育て経験がある人が「2歳」と聞くと、「魔の2歳」という言葉が出てくると思います。英語圏でも “terrible twos” という言葉があり、どの国でもこの時期の子供に手を焼くのがわかりますね。

そんな2歳のおうち英語成功のポイントは、

  1. 「イヤイヤ」に振り回されない
  2. 訂正しない
  3. まだまだインプットを中心に
  4. 発話に繋げていく

この4点です! くわしく見ていきましょう。

1. 「イヤイヤ」に振り回されない

2歳前後にくる魔の反抗期、通称「イヤイヤ期」。朝起きてご飯を食べるときにイヤイヤ、お着替えでイヤイヤ、公園に行こうでイヤイヤ。お昼寝だってイヤイヤ!

こういう時期だと頭ではわかっていても、毎日毎日我が子のご機嫌を伺い、ぐずらないよう上手く声掛けしていくのは本当に大変ですよね。この気難しいお年頃は、おうち英語にも大きく影響する場合があります。

この時期の「英語はやだ! 嫌い! 日本語がいい!」は、本心ではありません。うま~く、スルーしてください(笑)

「こんなに嫌がってるのに無理やりやるべきなのか?」
「もっと大きくなってからでもいいのでは?」

と考えてしまいますよね。
けれども、この先の長い英語人生の中で考えると、今がとっても大切なゴールデン期本当に英語嫌いにならないよう、そこは匙加減が必要ですが、ぜひ、だましだましおうち英語を続けましょう

2. 訂正しない

私が講師をしていた子供英語教室でも、保護者の方にお願いしていた重要なこと。それは、子どもが話した英語を決して訂正しないということです。

2歳~3歳はどんな言葉も耳から感じたまま素直に発話してくれる、素晴らしい時期です。例え明らかに変な発音だとしても、訂正せず、正しい音を聞かせてあげてください。子供には自分で修正していく力が備わっていますし、まだ舌の動きが未発達で、身体的に発音が難しいだけなのかもしれません。

私の娘も、自信満々に “One, two, three, pour!” と、4が four(フォー)ではなく pour(ポォー)の時代がありました。訂正しませんでしたが、いつのまにかきちんと four と発音できています。

恥ずかしい気持ちもまだなく、ただ楽しく発話できるって、すごいと思いませんか? 今はその気持ちを大切に、伸びやかに英語を楽しんでもらいましょう

3. インプットを中心に

子供に教える立場として、英語育児に関する様々な本を読みました。共通して言えることは、「まずはインプット」だということです。

物事を学ぶには適齢期というものがあります。

例えば1曲歌を覚えるとします。
幼稚園の子供たちは先生がピアノの伴奏で歌うのを聞き、耳を頼りに覚えますよね。一方、大人になるにつれ、ただ聞くだけよりも歌詞を目にしていたほうが覚えやすかったりします。

言語学習は「聞く・話す・読む・書く」の順に進んでいくと言われていますが、まずは「聞く」に焦点をあててほしい時期です

CDのかけ流しも良いですが、おすすめしたいのは動画でのインプットです。視覚も使って、「この言葉はこんな時に使うのかな?」「これはああいう意味なのかな?」と、言葉と状況を合わせて理解していくからです。

まずは1日2時間を目標に、英語の動画を意識して取り入れてみてください。

4. 発話につなげる手助けを意識する

おうちで英語を取り組んでいたり、英語教室に通っていたりと状況は様々だと思いますが、インプットしたものを口に出す、つまり発話を引き出すこともとても重要です。一緒に見た動画のワンシーンを真似っこしてみたり、英語教室で習った表現をちょっと使ってみるだけでもいいので、生活に取り入れてみてください。

例えば、絵本の中に知っている動物がでてきたとします。
その時、”What’s this?“(これなあに?)と聞くよりも、”What’s this? A cat, or a dog?“(これなあに?猫かな? 犬かな?)のように、2択で質問してあげると答えやすく、声に出しやすいのでおすすめです

魔の2歳と言われる難しいお年頃ですが、親がひるむことなく、楽しく英語学習を続けられるといいですね。


3歳のおうち英語

この年齢はまだ自己中心的ですが、想像力や感受性が育つ大切な時期です。

2歳のころは、自分の欲求をうまく言葉にできないいらだちや、自分でやりたいのにうまくいかないことへの葛藤が「イヤイヤ」となってあらわれていました。

3歳児の場合、それとは少し異なることがあります。なんでもイヤイヤしていた時期と違い、「自分の意志がある」ということをアピールする「反抗期」に変わるのです。

自宅で英語をはじめる時期としては、ちょっとコツがいる時期ですので、「成功のヒント」もぜひご参考にしてみてください。

まずは、3歳におすすめの動画・絵本・おもちゃをご紹介していきます。

動画

3歳から英語をスタートするのであれば、英語のお歌がおすすめ。日本語の歌も上手に歌えてくる時期ですし、歌なら楽しく英語に触れられます。

中でもおすすめは、英語圏の幼稚園や保育園で習う、童謡のような歌です。

1曲が短く、韻を踏んでいて耳に残り、自然と覚えてしまいます。食事中、遊んでいる時、就寝時などにかけ流してみてください。何日かすると口ずさみ始めますよ。

Youtubeでも、3歳の英語教材としてうってつけの動画が無料で楽しめます。

Pat-a-cake ほか

Twinkle Twinkle Little Star ほか

こちらの記事で紹介している動画は、3歳で英語を始める子どもにもピッタリです!

もちろん、子ども向けの曲に限る必要はありません。もしお子さんがディズニーが好きでしたら、ディズニーアニメの歌がいいでしょう。既に好きなものをきかっけに、英語の音を聞かせてあげてください。

絵本

英語絵本の読み聞かせ」と聞いて、「ムリだ~!」と拒否反応がでてしまうママもいると思いますが、大丈夫です! 今はCD付きの便利な絵本がたくさん出ていますよ!

Brown Bear, Brown Bear, What Do You See? / Bill Martin(著)

イラストは「はらぺこあおむし」で有名なエリック・カールさんです。

リズミカルな文章で、動物と色の名前をたくさん知ることができます。
英語特有のイントネーション(音の強弱)をたっぷり聞かせてあげたい時期ですので、このような、昔から愛される名作絵本はおさえて損はありませんよ!

Good Night Moon / Margaret Wise Brown(著)

created by Rinker
¥2,111 (2024/11/23 10:01:45時点 Amazon調べ-詳細)

初出版から70年ほど経った今でも毎年80万部を売り上げる大人気作です。日本でも「おやすみなさい おつきさま」というタイトルで翻訳されています。

まだ原文を読んだことがないというあなた! ……もったいない!!!(笑)

一見、シンプルな文章が並んだ絵本ですが、見事なまでに韻を踏んでいます。この心地よさは、ぜひ感受性豊かな小さいうちに体感してもらいたい1冊です。

おもちゃ

アンパンマン ことばずかん SuperDX

2017年の日本おもちゃ大賞を受賞したこの商品。日本語1400語以上、英単語800語以上、二語文350以上。おしゃべりの数2200種類以上が収録されています。

2~3歳の言葉の成長期から、幼稚園までと楽しめる期間も長く、自分でタッチできるようになればママが付きっきりにならなくてもいいのが嬉しいおもちゃです。

このおもちゃについて詳しく知りたい方はこちらのレビューをどうぞ!

ディズニー マジカルマート ドリームレジスター

日本語と英語でおしゃべりするミッキー型のレジスター。
数字ものの名前を学習できます。ごっこ遊びが好きな子におすすめです。

何度も遊んでいるうちに、同じフレーズが何度も出てくるので、自然と英語のフレーズが学べます。

LeapFrog Scoop & Learn アイスクリームカート

ごっこ遊びシリーズで、こちらはアイスクリーム屋さん。
先にご紹介した2つのおもちゃと大きく違う点は、「英語モードのみ」というところ。

好きなようにアイスクリーム屋さんごっこをするのはもちろん、付属のカードに従って注文の品を作ることで記憶力や順序だてる能力を養います。英語の歌や音楽で、簡単な英語も覚えられるそうですよ!

ちょっとお値段は高めですが、お誕生日などのプレゼントに喜ばれそう!

おうち英語成功のヒント ~3歳編~

3歳は英語を抵抗なく口に出してくれる最後の時期かもしれません。私の経験上、そのあと年齢が上がるにつれて、「聞こえたままを声に出す」ということが難しくなってきます。

この時期に、英語との楽しい出会いをサポートしてあげることで、今後の英語人生が左右されると言っても過言ではありません。

そんな3歳のおうち英語成功のポイントは、

  1. 最大の目的は「英語耳を作ること」
  2. 絵本を有効活用しよう
  3. 「勉強」をさせない!

この3点です! ひとつずつ見ていきましょう。

1. 最大の目的は「英語耳を作ること」

小学校での英語必修化が進み、最近は「早い時期から小学校の学習内容に合わせたカリキュラムを!」と、英語学習を焦らせるような風潮があるように感じます。確かに英語教育は早く始めても早すぎることはなく、幼いうちからはじめる方がメリットが多いのも事実です。

ですが、「より多くの単語を覚えさせること」「自力で英語を読めるようになること」「正しい英語で会話をすること」など、あまりに大きな目標を立ててしまい、その時期に伸ばしてあげたい大切な部分を疎かにはしないでくださいね。

3歳の英語教育の最大の目的は「英語耳を作ること」で十分です。この時期の子どもだからこそできることであり、それが後の英語人生を後押ししてくれます!

具体的には「英語の音に触れ、楽しさを知り、英語を聞くことに抵抗がない状態を作ること」を意識しましょう。

2. 絵本を有効活用しよう

想像力が豊かな3歳児。全てに命があると思ったり、架空のお話をまるで自分が体験したかのように感じられる素晴らしい時期です。

日本語もそうであるように、子供たちは周りから聞こえる会話やテレビ、絵本に出てくる言葉を聞いて、たくさんのまだ知らない言葉に出会い、その度に推測で想像して理解していきます。ですので、「英語の絵本なんて……この子はまだ単語のものしか理解できないわ」とは思わず、なるべく日本語で読む本に近いレベルのお話を選んであげてください。

ただ、今まで全く英語に触れていないお子様の場合、突然日本語と同じレベルの絵本は難しいので、やさしいレベルのものから徐々にレベルアップをお勧めします。

3. 「勉強」をさせない!

3歳は多くの子が「反抗期」に突入する時期です。「ママやパパの言いなりにはならないぞー!」「自分で決めるのよー!!」と、自己主張する時期ですので、扱いにコツがいります。

いくら英語が大切で、親御さんが一生懸命やろうとしても、「英語いや!」「やりたくない!」と言い出すかもしれません。それは熱心になるあまりに、「勉強」させているのかもしれません。「何かを押し付けられている」と感じると、反抗心は高まるばかりです。

まずは英語が楽しいものだと印象付けることが大事です。お子さんの好きな動画絵本おもちゃなどを使って、ママたちの負担を減らしながら、楽しくおうち英語していきましょう♪

おうち英語を成功させよう!

2歳~3歳のおうち英語をご紹介しました。ヒントを参考にしながら、親子で楽しく英語に触れてくださいね。

ディズニー英語システムのような「システム教材」の利用や、ORTCTPといった読み聞かせCDつきの絵本シリーズもおすすめです。

興味があったらこれらの記事も読んでみてくださいね。


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