【英語が伸びる子】の親がやらない10のこと
「子どもの英語力を伸ばしてあげたい!」
子どもを想う親心ですよね。
私は大手英会話学校のスクールカウンセラーを経て、子ども英語講師としての勤務経験がある3人のママです。
長年、英語を身につけようと頑張るご家庭をみてきましたが、中には親の熱心さが空回りして、英語が伸びにくくなっている家庭に何組も出会いました。
この記事では、講師としての経験を元に、「これはやってほしくない!」というNG事項をまとめました。
①英語を学ぶことを押し付けない
②成果をすぐに求めない
③勝手に日本語に訳さない
④「英語はなしてみて?」と言わない
⑤1つの教材で諦めない
⑥「先生」「監督」「コーチ」にならない
⑦ダメ出しばかりしない
⑧「英語は勉強」と思わない
⑨英語が話せることをゴールにしない
⑩資格など目に見える形だけにこだわらない
子どもを一生懸命応援するママたちの努力が無駄にならないよう、ぜひ参考にしていただければと思います!
①英語を学ぶことを押し付けない
子どもの英語教育に熱心になるあまり、つい「英語を学ぶこと」を押し付けてしまいがち。
でも、人は誰かに強制されることで学ぶ意欲が半減してしまいます。
本人が嫌がっているのに、英会話の習い事を増やしたり、フラッシュカードの1日のノルマを勝手に決めたり。
子どもの英語力を伸ばすために親ができること。
それは、「押し付ける」のではなく「環境を整える」ことです。
英語が耳に入るよう、BGMのように英語のCDをかけ流したり、音声ペンのついている英語絵本を用意したり。
好きなキャラクターがいる子なら、英語版のDVDを見せるのも効果的です。
英語が特別なものではなく、ごく自然に家庭にある環境を作ることを意識しましょう。
②成果をすぐに求めない
言語を学ぶというのは複雑な順序があり、すぐに成果が出るものではありません。
「英会話に半年通ったけど、うちの子まだ何もしゃべれないんです。」
「もう1年も英語を習っているのに、日本語でしか答えません。」
厳しいことを言いますが、週1.2回 1時間程度のレッスンにちょっと通ったくらいで日常会話がペラペラできるようになんてなりません!
日本語でも「話す」のが得意な子、「書く」ことが得意な子、「お話を聞く」のが好きな子など、その子の個性もありますよね。
ましてや日本語を習得中の1・2歳の幼い子に「どうしてペラペラ話さないの?」などと聞かないと思います。
英語を習得するにはある程度の時間がかかります。
どうか焦らず、おおらかな気持ちでお子さんを見守ってください。
それでも、やっぱり我が子の成長をこの目で見ておきたい!という人にはオンラインレッスンがおすすめ!
自宅にいながらレッスンが受けられるので、どんな内容をやっているのか、どれくらい英語力が身についてきたのか、チェックすることができますよ。
③勝手に日本語に訳さない
私が子ども英会話スクールに勤務していた頃によくあったのですが、
せっかく子どもが英語で理解しようとしているのに、親切心から日本語に訳してしまう親御さんがいました。
”Let`s make a circle!”(輪になりましょう)
と私が言うと、「ほら〇〇ちゃん、みんなでまるになろうだって!」という具合です。
小学生くらいまでのお子さんなら、英語を英語のまま理解する力が優れています。
”Let’s make a circle.”と私が手を繋ぎ、身振り手振りで円になることを教えると、子供たちは日本語を介さなくても、”Let’s make a circle”が一体どんな意味だか理解していくのです。
「うちの子わかってるのかな?」と心配になっても、グッと堪えて、日本語に訳してしまうのは止めましょう。
④「英語はなしてみて?」と言わない
これねー。パパやおじいちゃんおばあちゃんにも言っておきたい。(笑)
「これって英語でなんていうの?」
「何か英語で話してみてよ!」
興味本位でうっかり聞きがちな言葉ですが、話すことを強要するのは良いことではありません。
なんだかテストみたいに感じで嫌がるお子さんも。
英会話を習っている成果を知りたい時も、この聞き方はダメです。
そして答えに困っているのをみて「なんだ全然身についていないじゃない」と落胆しないでくださいね。
すぐに芽が出るとは限りません。今はインプットの時期なのかも。
長い目で見守りましょう。
⑤1つの教材で諦めない
英語教材のレビューを読んでいると
「うちの子は全然身に付きませんでした」
「最初は興味を示したのに、1ヶ月したら飽きてしまい使っていません」
なんて感想を見つけることがあります。
1つの教材があまりヒットしなくても、どうかそこで終わりにしないでほしいです。
たまたま、その教材が合っていなかったのかもしれません。
現に、「しまじろうの英語教材は全然観ないのに、ディズニーの教材はよく遊んでくれる」とか、「DVDがあまりに幼稚でつまらない」「難しすぎてつまらない」なんて単純な理由があったりします。
1つの教材で「あぁ、うちの子は英語に向いてないな」なんて決めつけるのはもったいない!だからこそ、いろんなアプローチで英語を楽しめる環境づくりをしてあげたいですね。
⑥「先生」「監督」「コーチ」にならない
これは英語力があるご両親に多いパターン。
熱心になるあまり、英語の「先生」や「監督」「コーチ」になってしまわぬよう気をつけてください!
子どもが自らやる気を出して取り組むコツの一つに、「親子で一緒に取り組む」ということがあります。
子どもは本当によくパパママを見ています。
読書好きの両親の子は読書好きに、音楽好きの両親の子は音楽好きになりやすいように、英語を一緒に学ぶ気持ちを持つことが大切ですよ。
「このDVDを英語で見なさい!」という声かけより、
「このDVD、一緒に英語で見てみようか!」の方が、子どもは取り組みやすくなります。
⑦ダメ出しばかりしない
先程の「先生にならない」と同じようですが、一生懸命新しいことにチャレンジし、学び楽しんでいる子どもにダメ出しばかりしてしまうと、伸びる力も伸びません。
例えば、お子さんが鼻歌で英語の歌を歌い始めたとします。
歌詞がめちゃくちゃでも、なんちゃって英語であっても、まずは「え〜!英語のお歌を覚えたの?すごいね!」と褒めてあげましょう。
上を目指すと褒めることを忘れがちですが、子どもってやっぱりパパやママから褒められることが大好き!
勇気を出して話した英語が間違っていても、真っ先にそこを指摘しないでください。
ぜひ、できたことに目を向けて、どんどん褒めて自信をつけてあげましょう。
⑧「英語は勉強」と思わない
子どもにとって、英語は勉強ではありません。
机に向かってガリガリやるのが全てではありませんし、英語はただの言語にすぎません。
ママやパパが頭のどこかで「英語の勉強をさせないと!」と意気込んでいると、必ず子どもにもその緊張感が伝わります。
英語=勉強=テスト勉強=受験勉強
というような考えは変えましょう!
⑨英語が話せることをゴールにしない
「英語が話せれば将来的に有利になる」という時代は変わり始めています。
英語が話せる上で、何をしたいのか、どんなことができるのかが重要な時代です。
「英語をペラペラ話せるようになりたい!」という気持ちは大切ですが、「話せること」をゴールにしてしまうと勿体無いですよね。
「英語ができたら、こんなに世界が広がるんだよ」という話を、ぜひご家庭でもしてほしいなと思います。
⑩資格など目に見える形だけにこだわらない
英語を学んでいく上で、資格取得はモチベーションアップやレベルを知る面でとても有効です。
けれど、子どもにとって英語が「資格をとるための勉強」にならないよう配慮が必要です。
最近では英検ブームで、未就園児が英検を受けるケースも少なくありません。
問題自体は分かっていても、解答方法がまだ難しかったり、注意点も多々あります。
資格試験とは上手に付き合っていきましょう。