【水金地火木…】英語にもある! 覚え方アレコレ ~Part 1~

理屈などなく「とにかく覚えるしかないモノ」って結構ありますよね。多かれ少なかれ、「覚え歌」「語呂合わせ」に助けてもらった経験があったのではと思います。

英語にも、mnemonic(s)(記憶法。ニュモニック(ス)、という感じの発音)があります。あなたが知っている記憶法、英語圏ではどうなっているのでしょうか? いくつか見てみましょう!


有名なMnemonics

計算する順番①

Please Excuse My Dear Aunt Sally.

これは算数で「計算する順番」を思い出す時に使われます
計算するときは、足し算よりも掛け算・割り算が先、それよりカッコの中が先……というルールがありますよね。

このルールの覚え方はこう!

  1. Parentheses(カッコの中)
  2. Exponents(指数。ルートや乗算)
  3. Multiply(掛け算)
  4. Divide(割り算)
  5. Add(足し算)
  6. Subtract(引き算)

頭文字をとって “PEMDAS(ペンダス)” または、それを利用して “Please Excuse My Dear Aunt Sally.” で覚えます。

計算する順番②

FOIL

同じく、計算するときに役に立つモノ、”FOIL(フォイル)” です。因数分解をする時に使います。

(2-x)(x+5)

↑因数分解といえば、こんなやつですね。計算する順番、覚えてますか? どう覚えましたか?

英語では、

  1. First(最初のもの同士)
  2. Outer(外側)
  3. Inner(内側)
  4. Last(最後のもの同士)

です。

(a+b)(c+d)

これだと、

  1. ac (a+b)(c+d)
  2. ad (a+b)(c+d
  3. bc (a+b)(c+d)
  4. bd (a+b)(c+d

というわけです。

コレを教えられて初めて因数分解できるようになったほど、個人的にはかなり助けられました!

水金地火木土天海

次は、太陽系の惑星(太陽から近い順)です
「水金地火木土天海冥」だったり、最後のところが「冥海」だったり、覚えた時期によって若干違うと思いますが、最新の英語版はコチラ。

My Very Educated Mother Just Served Us Nachos.

  1. Mercury(水星)
  2. Venus(金星)
  3. Earth(地球)
  4. Mars(火星)
  5. Jupiter(木星)
  6. Saturn(土星)
  7. Uranus(天王星)
  8. Neptune(海王星)

水金地火木土天冥海」。最新版だから海で終わる。”Nachos” のところは “Noodles” のパターンもあるようです。

先に紹介した「ペンダス」や「フォイル」のように、頭文字だけではうまく覚えられないので、コレに関しては “My Very…” の文を使った記憶法が一般的。

ちなみに、冥王星(Pluto)が惑星とされていた頃の覚え方はこんな感じ。

My Very Educated Mother Just Served Us Nine Pizza.

  • Neptune(海王星)
  • Pluto(冥王星)

ナチョスはピザ9枚でした。

英語だとMが2回(MercuryとMars)出てきてややこしいのと、日本語の「すいきんちかもくどってんかい」のゴロの良さには勝てないので(笑)、日本人なら日本語で先に覚えてしまう方がオススメではあります。

形容詞の順番

例えば「丸くて大きくて赤くておいしいりんご」は、英語でどう表現しましょう?
最初から順にbig, round-shaped…としても通じますが一応、形容詞の「自然に聞こえる順番」というのがあります。それの覚え方が……

OSASCOMP

オサスコンプです。

  1. Opinion(自分の意見)
  2. Size(大きさ)
  3. Age(年齢。古い/新しい、等)
  4. Shape(かたち)
  5. Colour(色)
  6. Origin(出どころ。日本の/外国の、等)
  7. Material(素材)
  8. Purpose(目的。○○用の、等)

頭文字をとって、OSASCOMP(オサスコンプ)。

先ほどの「丸くて大きくて赤くておいしい果物」は、「意見」である「おいしい」が先頭に来ます。そして、こんな感じに。

“A nice big round-shaped red apple.”

自分の意見を1番に持ってくるあたりが英語らしいですよね。

基本的に4つも5つも形容詞を並べることは少ないと思いますが、順番に混乱してきたらオサスコンプを思い出してください。Sが2回(SizeとShape)出てくるので気を付けて! Sizeが先です!


英語版&日本語版、両方覚えておくと便利!

有名なMnemonicsをピックアップしてみました。

英語版の覚え方も知っておくと、例えば「学生の頃、こうやって覚えたよね~」という会話でも、「この人たちは何を言っているんだ? ペンダスってなんだ?」とならずに済みそうです。そんな場面があったら、日本語版の覚え方もうまく英語で解説できるといいですね。

何かを思い出すきっかけとなる記憶の引き出しは、多いに越したことはありません。ぜひ、英語版&日本語版の両方を頭に入れておきましょう!


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