【ネズミ】の英語絵本 おすすめ9選!
日本でも海外でも、いつの時代もネズミのキャラクターは子供たちに大人気! ペットとしても、ハムスターはメジャーなのでその延長で好きになるという場合も多いでしょう。
今回は、そんなネズミたちが登場する英語絵本をご紹介します。予想通りかなりの数があったため、選ぶのが大変でした……が、本が大好きな元書店員がおすすめを厳選いたしました!
ネズミの英語絵本 おすすめ9選
日本語版が出ているものは日本語タイトルも記載しています。また、読み聞かせの難易度を3段階(★~★★★)で示しています。
Where Is Maisy? どこにいるのメイシーちゃん?
ネズミの英語絵本といえば、やっぱりメイシーちゃんが個人的には真っ先に思い浮かびます!
こちらの絵本は仕掛け絵本です。メイシーちゃんをさがして、パタパタし遊びながら読み進められるようになっています。
“Is Maisy in the ○○?” という英文がひたすら続きます。
同じシリーズの絵本
メイシーちゃんといえば仕掛け絵本!
ワニやリスなど他の動物が登場するものや、乗り物や時計がたくさん出てくるものもあります。
「メイシーちゃん + 子どもの好きなもの」で何かあるといいですね。
Good News, Bad News でも だいじょうぶ!
仲良しのネズミとウサギのお話。雨が降ったら “Bad news.” でも、傘を持っていたから “Good news.” だけど今度は傘が壊れて……と、話は続きます。
出てくる英語は “Good news.” と “Bad news.” だけ! イラストを見ながら声の調子を変えて読み上げてみてください。
絵の力なのでしょうか、ほんとにこれだけの文章なのにしっかりストーリがあるし、キャラクターと一緒にシュンとしたり、笑えたりします。
A Little Book about ABCs
「スイミー」や「あおくんときいろちゃん」そして「フレデリック」で有名なレオ・レオニの絵本です。フレデリックを代表として、彼の絵本にはねずみがよく登場します。もしかしたら大好きなのかもしれないですね。
そんな彼の描くネズミの絵本で、子供向けとしておすすめなものの1つがこのアルファベットの本。
“A is for alligator.” からはじまります。
例えば “K is for kite.” ならネズミがたこあげをしているイラストだったり、基本的にはすべてネズミが紹介するようなかたちになっています。
様々な動物やおもちゃ、身の回りの物が登場します。そして、やっぱりどのイラストも本当に色鮮やかでカワイイので小さな子供も喜びそうです。プレゼントにもおすすめです!
同じ作者の絵本
レオレオニの本は、ちょっと小難しい話のものと小さい子向けのものとがあります。ABCの本と似た雰囲気のものはこちら。他にも色々あるので探してみてください。
有名な「フレデリック」はこちら。小難しい方の本です。CDつきのものもありますよ。
Mouse Paint ねずみぬりたて
3匹の白いネズミのお話です。ある日、3色の絵の具の瓶を見つけた3匹。瓶にボチャン! と浸かってみたり、色を混ぜて遊んだり、壁に塗ったりします。
ネズミたちが色を作っていく場面では、「次は何色かな?」と子供に問いかけるように、ゆっくりページをめくってあげるといいと思います。赤・青・黄色の3原色と、そこからできる基本的な色の名前が英語で登場します。
基本はネズミたちが絵の具で遊んでいるだけですが、ストーリーとしてもきちんとまとまっていて読んでいて気持ちのいい本です。
Seven Blind Mice 七ひきのねずみ
こちらもカラフルなネズミが登場します。ただ、話のポイントは先に紹介した「Mouse Paint」とは全く異なります。
「群盲象を評す」というインドの寓話がもとになっています。かんたんに言えば「一部分を見て、全部を分かった気になる」というような内容です。
キュートでカラフルなネズミたちが、この寓話をわかりやすく演じます。ゾウの一部を見て、”It’s a pillar.” “It’s a fan.” と1匹ずつがそれぞれの結論を出していきます。
他国の寓話に触れられる興味深い内容の絵本でもありますが、単純に「だーれだ?」というクイズのようなノリで楽しめるお話になっていますよ。
A Mouse Called Julian いっぴきぐらしのジュリアン
1人でいるのが好きなネズミ、ジュリアン。ある日、ジュリアンの家にキツネが頭を突っ込んできますが、それが抜けなくなってしまいます。仕方ないなあ、という感じで助けてあげるジュリアン。キツネも感謝して去っていきます。そして後日、ある事件が起きて……?
イソップ童話の「ライオンにおんがえしをしたネズミ」の逆のようなお話です。イソップの話は、「前半にネズミがライオンに(食べられるのを)見逃してもらい、後半に恩返しとしてネズミがライオンを助ける」……という話です。強い奴も弱い奴に助けられることがあるよ、とかそんな教訓になる話です。
この絵本では、前半にネズミが「助ける側」に回り、後半に「助けてもらう側」となります。イソップほどThe 教訓! みたいな雰囲気ではなく「助けてくれる知り合いがいるのもナカナカいいよね」という、ちょっとした友情が芽生える様子が描かれています。
とにかくイラストがカワイイです!
話の流れも、お互い「好き好き!」って感じでなく「しょうがねぇな」ってめんどくさそうに助けあう様子が最高ですね。
英文は、数行にわたるページもすこしだけありますが基本は1ページにつき1~2行です。コミカルな絵をメインに楽しむのもいいですね。
If You Give a Mouse a Cookie もしもねずみにクッキーをあげると
ねずみにクッキーをあげたら、次から次に他のことも要求されてしまう! 一言で表すと、「風が吹けば桶屋が儲かる」のような話です。
有名な本で、日本語版も出版されていますし、同じねずみのシリーズもたくさん出ています。
登場する英文はどれもシンプルで、難しくありません。
ミルクを飲んだ後の「ヒゲ」って、英語でも”milk mustache“なんだ! とちょっと感動しました(笑)
同じシリーズの絵本
ネズミでなく、犬や豚の「もしも~」という本もあります。シリーズ名の「(If You Give…)」で検索してみてください。
There’s a Bear on My Chair ぼくのイスなのに!
日本語版も出版されてはいますが、英語で読んでこそ楽しい、リズムを意識した絵本です。
常に語尾の音を意識した文章の数々、元気よく声に出して読んでみてください。
chairからbearをどかすために、アレコレ仕掛けるネズミくん&全く動じないクマさんの様子もカワイイですよ。最終的にあきらめたのか、ネズミくん(mouse)も、ある別の場所に落ち着きます。「あらら」となる結末を、見届けてくださいね。
I am a Tiger
突然、自分はトラだと言い出すネズミくん。「シマシマの模様はないけど、そんなトラだっているよ」「木にも登れるしね」と、仲間を言いくるめていきます。さらに、トラに「おまえはネズミだ!」と言ったり、キツネに「赤くて跳ねるから、キミは風船ね」と言ったり……不思議な説明で読者を楽しませてくれます。
イラストは先に紹介した「There’s a Bear on My Chair」と同じロス・コリンズが担当!
“I am a tiger.” と繰り返すネズミくんの目つきがなんともいえません。よくわからない理屈で「ネズミ」ということになってしまったトラや、他の動物たちの表情も笑いを誘います。
ページ数としては短くはないですが、さくさく読める感じだと思うのでぜひ最後まで読んで笑ってください!
同じシリーズの絵本
ホントにこのシリーズのネズミくんは良い表情しますね~。
ねずみはmouseかratか
ネズミは基本的には英語でmouse、複数形がmice、そしてドブネズミ等「げぇっ」と思うような大きい鼠はratと呼びます。mouse(mice)はちっちゃくてカワイイというイメージです。
なので、彼らが主役となって活躍する絵本の中ではmouseが使われていることが多いです。
どこかで、ねずみをratと表現している本に出会ったら「このねずみは悪役なのかな」「この話の中ではどんな扱いなんだろう」と、なぜ作者がその単語を使っているのか想像しながら読んでみてくださいね。
他の動物が出てくる英語絵本も見てみたい、という方はこちらから探してみてください。