【英語多読】どうやってやるの?オススメ教材は?
多読って何?精読と何が違うの?どうやってやればいいの?いろいろと疑問に思っているママも多いはず。そんな疑問をクリアにするための情報をまとめました。
多読とは?〜精読との違い〜
『多読』はたくさんの本を読んでいく学習法です。
イメージとしては、とにかくたくさんの本を読み、楽しみながらたくさんの言葉をインプットしていくことを目的としています。
一方英語の『精読』はじっくりと一冊に向き合い、深く読む学習法です。
深く読むといっても、要するにお気に入りの絵本や本を繰り返し飽きるまで読むという感じです。特に子供は好きなことなら何回でもやるし、好きな絵本は何回でも読みます(^^)
多読の特徴は、その圧倒的なインプット量。多読という手法を取ることによって、インプット量は一般的な読書と比べてもはるかに多いです。なぜなら読む量が多いので、必然的に同じ単語に出会う確率が上がるからです。
子供が自然と手に取ってくれそうな英語の絵本や本を用意しておくことで英語の読書、つまり多読の習慣が少しずつついてきます。多読が習慣化すればリーディング力は一気に上がり、学校の英語テストや英検、受験の英語科目ではきっと困らなくなります。
多読のやり方・コツ
英語多読には基本ルールがあります。まずはそこからお話していきますね。
辞書は引かない!
一般的な読書のやり方は、わからないところがあったら辞書を引いてその意味を理解してから先に進むというもの。
ですが多読はその逆で、わからないところは読み飛ばすのが基本。
なぜかというと、多読はストーリーそのものを楽しむことで自然と語彙を増やしていくという学習法だからです。だから全ての単語やフレーズを理解していなくても、ストーリーが楽しめていればそれでいいんです。大体でいいというのは親にとってもなんだか気が楽になりますよね(^^)
単語の暗記や文法の学習なしで、多読だけで確実に語彙は増えていきます。
英語のままで読む
英語多読は、一文一文を日本語に訳すなんてことはしません。辞書を引かないのはもちろんですが、頭の中でいちいち日本語に置き換えてから読むなんてこともしませんよ。
これまでインプットしてきた知識を使いながら、英語を英語のままで読むということ。多読の時間は英語オンリーの時間です。
『英語のまま読む』ということが自然と出来るようになればもうこっちのもの。あとはとにかく日々たくさんの本に出会い、たくさんの言葉に出会うことです(^^)
自分が面白い・楽しいと思うものだけを読む
これが意外に重要なポイントなんですが、多読は自分の興味関心に合ったもの、ときめくものにたっぷりと触れる時間と思ってください。
つまらなくなったらそこで読むのをやめてしまってOK。
特に子供が英語の多読をする場合、それが『勉強』の時間というイメージになってしまうとなかなかやる気を持続させるのは難しい。
好きなものにたっぷりと浸れる時間であれば、苦にならないしむしろ楽しみな時間になります。『継続は力なり』なのでとにかく一度始めたら出来るだけ長く続けられるといいですね。
多読記録をつけよう!
多読を始めたら、多読(読書)記録をつけることをおすすめします。
自分の子供が今まで読んだ本と単語数を記録していくことで今の多読レベルを把握しながら進めることが出来ます。また、自分の多読レベルを把握することで『次は10万語を目指そう!』という感じでモチベーションの維持にもつながります。
そこで登場するのがSSS英語学習法研究会が定めた洋書の読みやすさレベル(YL: Yomiyasusa Level)。
洋書の読みやすさレベル(YL)
このYLは数値で表されており、数値が小さければ小さいほど一般的には『読みやすい』とされています。このYLを活用して、多読記録をつけていきます。
初めて多読にトライする方は出来るだけこのYLと対応していたり単語数がわかるようになっている教材や本を選ぶことをおすすめします。感覚で選んでしまうと『思ったより難しい』と子供が感じてしまう結果になりがちですし、そもそも自分で毎回数えない限りは単語数の記録が出来ません。
最初の段階で今のレベルよりあまりに上のものを与えすぎると多読の楽しさを覚えてくれなくなるので注意が必要。
レベルは0〜6までありますが、0の中にも0.0〜0.9まであり、かなり細かくレベル分けされています。レベル0はほとんどの英語絵本や英語の本が総語数1000語以内の短いストーリーです。
多読初心者のお子さんは当分の間レベル0(0.0〜0.9)を制覇するのを目標にやってみましょう!
教材は後ほどご紹介しますね。
いつから始めるべき?
基本的に多読は『読み聞かせ』と『精読』の期間をたっぷり取って、自分で英語を読めるようになってから始めるのが良いです。
順序としては『読み聞かせ』→『精読』→『多読』ですね。難易度の順番でもあります。
多読が始まっても同時並行で精読も継続することは大いに賛成です(^^)多読と精読は性質が違うので、どちらも行う方がよりリーディング力は高まります。
日本語でいうとほとんどの子供が小学校に上がると活字が完璧に読めるようになり、読書を自分で出来るようになります。英語の多読に関しても、小学生からで十分と言えます。(もちろん早めにアルファベットやスペルが読めるようになったのであれば早めのスタートでもOK。)
今日から始める!おすすめ多読教材
ペーパーバックで多読したいならORTシリーズ
多読の第一歩としておすすめなのがOxford出版のORT(オックスフォードリーディングツリー)シリーズです。この教材はイギリスの80%以上の小学校で国語の教科書として使われていて、レベルも細かく分かれているので無理なく段階的にレベルアップしていくことが可能。
ORTのStage1〜9までクリアすると読みやすさレベルのYL0.0〜1.0までを達成したことになります。
最初はどの教材から始めようかあれこれ迷ってしまう方もいると思いますが、あまり悩みすぎずにまずはORTから始めればまず間違いないです。
とはいえStage1〜9の計204冊分となると結構な大金(^^;)中古品を上手く活用してなるべくかけるお金を最小限にしながら学習環境を作れるといいですね。
※ORTについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事も!
無料で多読学習をしたいならOxford Owl
こちらもOxfordが運営しているサイトで、会員登録をすれば無料で多読用の絵本が読めます。画面上での読書に抵抗がない方はこちらであれば無料なのでかなりおすすめ!会員登録ももちろん無料なのでご安心を。
早速会員登録をしてみましたが、案内が全て英語だったので念のため日本語訳をつけて手順を載せておきますね。
まずトップページ右上の『Join us』をクリックします。会員登録のボタンです。
下記の通り、情報を入力していきます。
メルマガみたいなお知らせメールが欲しければ、○部分をクリック。不要であれば○はそのままでOK。
子供の生まれた年と月も登録します。2人目以上も追加登録出来ます。
規約に同意するかにチェックを入れます。規約に関しては日本語で読みたい方は恐れ入りますがgoogle翻訳機能などを使ってご自身でお願いします(^^)
するとメールアドレスにメールが届くようです。
こんなタイトルのメールが見つかりました。
中身を開くとこんな感じ。Confirmボタンを押します。
これで登録は完了!
その後はマイページ内で絵本を選びます。読みたい本があったら、クリック。するとポップアップで英語レベルや読むボタンが表示されるので、『Read eBook』ボタンを押します。
実際の本の中身です。こんな感じで画面上でページをめくりながら読み進めていきます。音声も聞けるので、非常に便利!
会員登録さえすれば無料で自由に多読が出来る環境が手に入るので、非常におすすめです(^^)学習が本格的になってからペーパーバックを一通り揃えてみるという手もありますよ。
オンラインで多読を習いたいなら英語多読アカデミア
本気で多読に取り組みたいという小学生や親御さんにおすすめなのが英語多読専門の教室である英語多読アカデミアです。
こちらのスクールには、オンライン多読レッスンコースがあります。十分な読書量を確保するため、週2回日米多読コーチによるオンラインレッスンを行います。グループレッスンというのも特徴の一つ。固定制グループなのでリラックスしながら学習意欲を高め合える形式です。
また、英語多読アカデミアでは多読の際の理解度も大切であると考えています。なのでその子に合った適切なレベルの本を使いながらグループ内で本の内容について話しながら進めるなど理解出来ているかどうかを確認します。
まずは100万語達成を目指して進めていきます。
まとめ
多読は、とにかく十分な読書量を確保することで英語のインプットを非常に効率よく行う画期的な方法です。
嫌々やる勉強ではなく、楽しみながら自分の好きな本を読んでいるだけで自然とリーディング力がつくとしたらこんなに素晴らしいことはないですよね(^^)
ですが、英語育児を始めたばかりのママは多読についてはまだあまり考えなくても大丈夫。日々のかけ流しや読み聞かせで少しずつ着実に英語力が伸びていくことを実感してから近い将来多読をスタートさせましょう!
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