【上智大学国際教養学部】あるある10選!卒業生がその全貌を解説。

最近では海外の大学に留学する日本人学生も年々増えていますが、日本にいながら海外の有名大学と同じような教育を受ける事は可能です。

中でも英語に強い大学として有名なのが上智大学。東京のど真ん中、四谷にキャンパスを構えています。

「上智=英語」というイメージが強いですが、実際には文学部英文科外国語学部英語学科国際教養学部国際教養学科の3つの学科がいわゆる英語系の学部学科です。


上記3つの中でもとりわけ英語色が強いのが国際教養学部。
この学部だけ海外の大学と同じシステムでカリキュラムが構成されており、全ての授業が英語で行われます

ちなみに私は上智大学国際教養学部を記念すべき(?)第1期生として卒業しております。なぜ1期生かというと、以前は比較文化学部(比文)という名前だったんです。
キャンパスもこの学部だけあまりに特殊だった為、今までは市谷キャンパスで完全に孤立していましたが、国際教養学部に名を改めた段階で他の学部が集結する四谷キャンパスに移ったという経緯があります。


それでは、卒業生が語る上智大学国際教養学部あるあるを10個に分けてご紹介していきます。



上智大学国際教学部あるある10選

あるある10選は下記の通り。

  1. 授業が100%英語なので、まるで海外の大学
  2. ほとんどがTOEFLゼミナール卒業生
  3. 宿題が鬼すぎて、バイトや部活をやめる人続出
  4. ほとんどの同級生は小学生か、中学生か、高校生までに英検1級
  5. ディスカッションやプレゼンテーションが盛ん
  6. 教室がキャンパスの一番奥
  7. 留年する人も多い
  8. 基本的にフレンドリー
  9. 好奇心旺盛な人が多い
  10. 将来の活躍の場が幅広い

1. 授業が100%英語なので、まるで海外の大学

これからあるあるをたくさんご紹介しますが、なんといっても一番の特色はこれですね。授業が全て英語で行われるのはもちろんの事、入試の段階から筆記、面接全て英語です。

というのも、外国人の教授が非常に多いんです。アメリカ人、イギリス人をはじめ本当に多様な国籍を持つ教授がこの学部に集中しています。

もちろん日本人の教授もいるんですが、日本人であっても授業は英語ですし、日本人学生が日本人教授に話しかける時も基本的には英語でのコミュニケーションです。


上智大学国際教養学部に入る前の私自身の海外経験ですが、高校での交換留学1年間です。

正直1年留学をした程度の英語力では、周りと比べると下の下も甚しかったです。入学初日から「とんでもないところに来てしまった」とめちゃくちゃビビってました。

周りは海外経験が長い帰国子女、高校までずっとインターナショナルスクールに通っていた学生が半数以上で、あとは外国人留学生といった感じ。同級生との会話も半分は英語です。(ちなみに歌手のCrystal ○ayさんや青山テ○マさんとも同じ授業を取ってました。)

私のような留学経験1年といった学生はかなり少数派で、ましては海外経験ゼロは私が知る限りたった数名でした。


2. ほとんどがTOEFLゼミナール卒業生

ちょっと内輪ネタになりますが、もし上智大学国際教養学部に入りたいと思っているなら知っておいて損はないと思うのでご紹介します。

私の入学式の日、周りのほとんどの同級生は「あ〜!○○久しぶり!」みたいな感じでめちゃくちゃ会話が盛り上がっていたんです。

基本的に人見知りな私は、余計に誰にも話しかけられなくなり結構しんどかったのを覚えています(汗)


で、後から知ったのは、ほとんどの同級生が入学前にTOEFLゼミナールというTOEFL試験対策の塾に通っていたということ。

なぜTOEFLかというと、入試でTOEFLスコアの提出が必要なのです。

私も上智大学国際教養学部の入試の際に初めてTOEFLを受けなければ申し込めない事を知り、慌てて独学で対策し、ベストスコアを目指して何度も何度も受験した思い出があります。(受験費用は1回2万ほど…)

必死な思いでなんとか入学できたわけですが、入学してみたらほとんどの同級生がしっかりTOEFL専用の対策塾で「上智大学国際教養学部を目指す仲間たち」と一緒に勉強していたんだということを知りました。

試験対策の塾ではありますが、要するにTOEFLを必要とするような大学に入りたい人たちが通う予備校みたいなものです。

結果行かなくても入学できたので別に文句はないですが、もう少し早くTOEFLゼミナールの存在を知っておきたかったなとは思いました。


3. 宿題が鬼すぎて、バイトや部活をやめる人続出

大学というと、頑張って入試を突破して入学さえしてしまえば後はわりと自由に遊んだりしながら青春を謳歌できるイメージはありませんか?

もちろんそういった大学もありますが、上智大学国際教養学部は違いました。

先ほど海外大学のカリキュラムが元になっているとお話しましたが、海外の有名大学では入学するよりも卒業する方が大変というのは結構有名な話。

要するに上智大学国際教養学部も同じで、入学してから4年間信じられない程勉強漬けになります。


そもそも全ての授業が英語の時点でヒーヒー言っているのに、授業の度に100ページ以上の参考文献のリーディングが課せられます。

授業が終わったら速攻で図書室やコンピューター室に行き、課題の文献を大量コピーする日々…(コピー代は大体月2万程いってたかと思います)

コピーが終わったら、図書室やカフェなどでとにかく読んで読んで読みまくります。行き帰りの電車など、隙間時間を全てリーディングに当ててやっと次の授業までに読み終わるというイメージ。

それだけではなく、ほぼ授業の度にA4数枚のエッセイを提出させられます。

こんな日々なので、「入学したらバイト頑張るぞ!」とか「あの部活入りたい!」とか思い描いていたキャンパスライフを諦めた友達も大勢いました。(私は細々とカフェでバイトはしていましたが、その分泣きながら課題をやってました。笑)


4. ほとんどの同級生は入学前に英検1級

上智大学国際教養学部に入学して、度肝を抜かれたのは、周りにいるほとんどの同級生が入学時点で英検1級を持っていたこと。

高校で取った子、中学で取った子、中には小学生の時に英検1級を取っていた子もいました。

「英検1級なんてまだまだ先だな」と思っていた私ですが、上智大学国際教養学部に入学してすぐに英検1級を猛烈に意識する様になりました。


結果、在学中になんとか取得しましたが、今考えてみればあれだけの課題を毎日こなしていただけで十分英検1級の対策になっていたと思います。

そう思うと、あの苦労はかなり価値のあるものだったなと。

高校時代は、周りより少しは英語が得意な方でしたが、大学に入って一気に底に突き落とされました。でもそのおかげで人生で一番成長できた4年間になったとも思っています。


5. ディスカッションやプレゼンテーションが盛ん

授業は、基本的に少数精鋭でのグループワークやディスカッションがメイン。

私はこのディスカッションやプレゼンスタイルが当時苦手でした。常にいつ自分が指されてもいいように、講義を聞きながら頭の中で考えを巡らせておく必要があります

なんなら、周りの同級生は「指されたら答える」どころか、積極的に自分の意見を堂々と述べられる人が多かった印象です。

そして、例え自分の意見とは違う意見を述べる人がいても、決して否定はせずに、まずは受け入れるという尊重の姿勢も周りの同級生から学びました。

思えばアメリカでの留学時代もそうでした。授業ではプレゼンが多く、人前で自分の意見を述べるという大切さを知りました。

大学に入ると、高校時代よりレベルが上がり、ついていくのがやっとでしたが、「失敗を恐れずとにかくやってみる」精神が身についたのもこの4年間だと思います。


6. 教室がキャンパスの一番奥

冒頭でお伝えした通り、上智大学の国際教養学部は当初比較文化学部として市谷キャンパスに完全に孤立していました。

ですが、国際教養学部になったと同時に他の学部が全て集結している四谷キャンパスに移ったんです。移ったのはいいんですが、国際教養学部がある建物は四谷キャンパスの一番奥。後から入ってきたというのもあるし、元々非常に特殊な学部なので奥に追いやられたのかもしれません。

結局孤立感は完全にはなくなりませんでした(笑)

9時過ぎからある1限の授業がある日だと、入り口に入ってから10分くらい歩くときもあるので、毎回遅刻ギリギリでした。(とはいえ、マンモス大学ではないので早稲田などと比べるとマシかもしれませんが)


7. 留年する人も多い

先ほど課題の多さで、バイトや部活をやめる人が多かったとお話ししましたが、最終的には卒業できない人もたくさんいました。

途中で退学する人もいましたが、基本的には制度が許す限り留年し続けるといった人も。入学6、7年目の大先輩も中にはいました(笑)

結構留年していたり、あまりに年上だったりする同級生にはちょっと遠慮してしまうのが日本人かと思います。ですが、そういった留年組でもなんら分け隔てなく付き合える人が多いというのも上智大学国際教養学部の魅力だと思います。


8. 基本的にフレンドリー

結構シンプルなあるあるです(笑)

本当に信じられない程ほとんどの同級生、教授がフレンドリー♪です。

要は、上智大学国際教養学部のことを日本の大学だと思わない方がいいのかもしれません。海外です。欧米です。あまり、照れたり、人見知りだったり、極端に無口だったりする人が少ない印象です。(ちょっと海外に対する勝手な思い込みや偏見が入っているかもしれませんが…)

私はこの中では比較的シャイな方だったと思いますが、こういった環境にいると段々感覚が麻痺してくるので、本来の性格と比べものにならない程明るく堂々と4年間を過ごせた様な気がします(笑)


9. 好奇心旺盛な人が多い

私の同級生は、アフリカや東南アジアに長期間ボランティアに行く子、アメリカに留学にいく子、キリマンジャロ登頂に挑戦した子、インターンシップに精を出す子…など本当にいろんなことに興味がある子が多かったです。

私はわりと英語という言語が好きで、結局今も英語教育に携わっているわけですが、意外と英語バカ(?)は少数派。

周りは英語自体に興味があるというよりは本当に英語「で」何かを成し遂げる野望を持った同級生が多かった印象です。


10. 将来の活躍の場が幅広い

上記でお伝えしたように、上智大学国際教養学部の学生は基本的に好奇心が旺盛です。

学生時代、課題だけでも忙しいんですが、それでも自分の好奇心を満たす為に国内外でいろんな活動を4年間通してやる人が多いんですね。

なので、卒業後の進路も本当に様々。

私が知っている限りでは、当時の同級生は総合商社、メーカー、外資系証券会社、銀行、保険会社、航空会社、教育業界、人材業界などに就職していました。



上智大学国際教養学部に入ってよかったこと

私自身、上智大学国際教養学部に入ったことで人生観が変わりました。

英語力が鍛えられたというのもありますが、何より多国籍な学生が集まる環境に4年間身を置くことで、違いを受け入れることの大切さや英語「で」何かを学ぶことの大切さを知れたことが大きかったです。

授業が全て英語で行われる大学は上智大学国際教養学部だけではありません。
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