【ORT(オックスフォードリーディングツリー)】で英語入門!※使い方解説つき
Oxford University Pressが出版する英語絵本シリーズで有名なORT(オックスフォードリーディングツリー)。
英語育児に興味があるママなら一度は耳にしたことがあるかもしれません。
- 多読に使う絵本を探しているけどたくさんありすぎて選べない
- おうち英語で有名なORTってどんな教材?
- 料金は?
英語絵本シリーズの王道ORT(オックスフォードリーディングツリー)は、数多くの英語絵本を見てきた元子供英語講師の観点から見ても非常に質の高い教材です。
今回は実際にORTシリーズを活用している3歳と1歳の子を持つ元子供英語講師の筆者が、ORT(オックスフォードリーディングツリー)の特徴や使い方について徹底解説します!
ORT(オックスフォードリーディングツリー)って何?
ORTの正式名称はOxford Reading Tree(オックスフォード・リーディング・ツリー)。
イギリスのオックスフォード大学の出版で、子供向けの多読教材として英語育児中のママ達の間でも広く知られている王道の絵本教材です。
短めのお話が200話以上!
とにかく良質な英語にたくさん触れるには、ORTはおすすめです。
質より量とも言いますが、ORTなら質も量もカバーしてくれます。
ちなみに絵本に出てくる単語の表記はイギリス特有のものが使われていることが多いです。
(お母さん=Mum、スニーカー=trainers、怒っている=crossなど)
ただCDにはイギリス英語だけでなく、アメリカ英語の音声も入っています。これは意外と大事なポイント。
それではより詳しく特徴をお話していきます。
ORT(オックスフォードリーディングツリー)の6つの特徴
「ORT(オックスフォードリーディングツリー)ってどんな教材?」
そんなあなたのために、まずは6つの特徴とその魅力についてお話します。
- イギリスの小学校で使われている国語の教科書
- 家族や友達との日常生活を描く
- オチのある面白いストーリー
- 10段階のレベル分け
- くり返しの表現が多い
- かけ流しと読み聞かせに最適
1つずつ見ていきましょう。
イギリスの小学校で使われている国語の教科書
ORTはイギリスの約80%以上の小学校で採用されています。
それだけ完成度が高い英語教材なんですね。
イギリスの小学生はもちろんですが、短いストーリーでキーフレーズを学んでいける構成なので、英語学習初心者が使う教材としても非常に優れています。
家族や友達との日常生活を描く
主人公のキッパーという少年と、その家族や友達との生活がストーリーになっています。
3歳の息子はキッパーが飼っている犬のフロッピーが大好きで、「Floppy Floppy」と絵本に出てくる名前は必ずまねして発話しています(^^)
イギリス人がどんな風に普段生活しているのかもわかるので、ちょっとして異文化体験も。
ホームステイした気分にもなれると公式サイトには説明されています。
オチのある面白いストーリー
私はお笑いが大好きなんですが、やはり例え英語学習であってもちょっとした笑いって大切だな〜と思うんです。
ORTは主人公のキッパーを中心としたイギリスのユーモアが取り入れられているので、特に子供心をくすぐる。
最初は独特のユーモアをあまり理解していなかった息子ですが、今ではクスっと笑ったり「え〜、なんでそうなるの〜!」ってツッコミを入れたりして楽しめるようになりました(^^)
そしてとにかくストーリーが短いのも、集中力が続く秘訣です。
10段階のレベル分け
レベルが10のStage(ステージ)で出来ています。
レベルが上がる毎にページ数も少しずつ多くなり、扱う単語のレベルも上がります。
ちなみにうちも24冊あるStage1の半分12冊分を購入しましたが、当分Stage1で事足りるかな〜と思うくらいたくさん絵本があります。
絵本はORT!と割り切っても全然問題ないくらいの量。特に最初の頃は同じ絵本を繰り返し読み倒すのが、定着を図る上ではオススメなので長い間使えるのがORTの魅力です。
くり返しの表現が多い
キーフレーズが一冊の絵本の中にくり返し出てくるので、耳に残りやすく非常に覚えやすいです。
イギリスの小学生が学ぶ教科書にもなり、日本の英語学習者が使う教材でもあるという感じ。
意外と子供だけではなく、大人の英語学習初心者にとっても効果的な教材なんですよ〜。
かけ流しと読み聞かせに最適
英語(イギリス英語)と米語(アメリカ英語)で音声が選べるんですが、どちらも非常に聞きやすい英語です。
CDの構成はこんな感じ。
1:朗読(イギリス英語パート1)
2:朗読 → チャイムが流れたら、聞いた音をまねして言う(イギリス英語パート2)
イギリス英語の1と2を冊数分くり返す。
3:朗読(アメリカ英語パート1)
4:朗読 → チャイムが流れたら、聞いた音をまねして言う(アメリカ英語パート2)
アメリカ英語の1と2を冊数分くり返す。
ちなみにイギリス英語とアメリカ英語を完全に切り離したい場合は、iTunesなどで自分でプレイリストを作るといいと思います。
おまけ情報〜Wordless(文字なし)〜
他の多読教材にない特徴の一つとして挙げられるのは、ORTのStage1にあるイラストのみのWordless Stories(ワードレスストーリー)です。
まだ英語の文字を知らない子供にとって、余計な情報を視界に入れずにCDの音声を聞きながらイラストのみを見ることで純粋に英語の音に親しむことが出来ます。
ORT(オックスフォードリーディングツリー)の料金は?
ORT(オックスフォードリーディングツリー)はオックスフォード大学出版の公式HPで紹介されているいくつかのインターネット書店やAmazonで販売されています。
レベルによっても単価が違いますが、セット価格の中では一番安いStage 1の6冊セット(CDつき)でも4,000〜5,000円。
「気に入るかどうかわからないから最初からたくさん揃えるのは不安」
そんなあなたにオススメなのが、「イギリスの小学校教科書で楽しく英語を学ぶ」というORT(オックスフォードリーディングツリー)の入門書。
こちらには実際のORTが8冊分CDつきで収録されているので、バッチリ本格的なお試しが可能です。8冊分を使ってみて、良さそうと思ってから通常のセット販売のものを購入するのが賢い方法です。
ORT(オックスフォードリーディングツリー)の使い方
基本的には新品でORTを購入すると、使い方ガイドブックがが付いてきます。
我が家では3つのポイントを意識して使っています。
- 子供は英語のレベルではなくストーリーに惹きつけられていくので、順番は気にしないで読みたいものから始める
- 読み聞かせをする場合はある程度レベルが上でもOKだが、子供が自分で読む場合はできる限りレベルを下げる
- 集中力を保つため長いお話よりは短いお話をたくさん読ませてあげる
英語力に自信がない親御さんはどんどんCDを活用してください。
また、「英語しか使ってはいけない」と縛られすぎず、日本語をうまく取り入れることも重要です。
ちなみにORT(オックスフォードリーディングツリー)は、楽しみ方にも3つのバリエーションがあります。
- 読み聞かせから始めて、CDの音声の力も借りながら、楽しみつつ親子で(または子供一人で)どんどん読み進める多読方式
- 6冊いっぺんに何度もCDを聞いて暗唱できるまで絵本に親しむ(なんでもすぐに覚えてしまう幼児期にオススメ)
- 1冊1冊に焦点を当てて、周辺教材を活用しながら自分たちの経験談も交えつつ確実に読めるようにする
ORT(オックスフォードリーディングツリー)を使ってみた効果
英語育児を始める際に、我が家で一番最初に買ったのがORT(オックスフォードリーディングツリー)でした。
結論から言うと、使用2ヶ月目くらいからポロポロと絵本に出てくる主人公の「Floppy」など簡単な単語やフレーズを発するようになりました。
最初はご飯の間や他の遊びをしている時などにCDをひたすらかけ流し。
かけ流し時間は一日平均1.5時間くらいです。
絵本は見えるところに常に置いておくことでたまに「読んでー」と持ってくるので週に2、3回は読み聞かせもしていました。
最後のページは必ずオチがあるんですが、いつも笑っています。
すべて英語をわかっているわけではないと思いますが、少なくとも一番はじめに読んだ頃よりも今の方が本当に面白そうに笑うので少なからず効果は出ていると思います(^^)
ORT(オックスフォードリーディングツリー)のデメリット
私が思うORT(オックスフォードリーディングツリー)のデメリットは2つあります。
1. 値段が決して安くはない
最初からセットで揃えようとすると1セット4,000〜10,000円ほどかかってしまいます。
先ほども触れましたが、「イギリスの小学校教科書で楽しく英語を学ぶ」というORT(オックスフォードリーディングツリー)の入門書であれば多読の必要性やORTの魅力を学びつつ、実際の絵本も試すことができます。
ORTが8冊分CDつきで収録されているので、「最初からたくさん揃えるのは不安」という場合にオススメ!
2. ペーパーバックなので破れやすい
我が家では、ORT(オックスフォードリーディングツリー)を購入して初日にまだ0歳だった下の子に絵本を破られました(汗)
ペーパーバックの絵本は紙がペラペラで非常に薄いので、赤ちゃんやまだ小さなお子さんの前では取り扱いに注意です。
ただその反面、非常に軽くて薄いので多読用にたくさん買い揃えてもかさばりませんし、持ち歩きにも便利!
ORTとCTPは何が違う?
今回ご紹介しているのはオックスフォード出版のOxford Reading Tree(ORT)ですが、同じく多読やかけ流し教材として人気のCTP Learn to Readの絵本シリーズもあるんです。
「ORTとCTPって何が違うの?」
名前は知っているけど、特徴の違いがよくわからない人もいるかもしれないので違いを説明しておきますね。 違いは大きく分けて3つ。
- 英語
- 構成
- 内容
1. 英語
ORT | CTP |
イギリス英語 | アメリカ英語 |
ORTはイギリス英語なのに対し、CTPはアメリカ英語が基準となっています。
当然使われている単語やフレーズも多少異なります。
2. 構成
ORT | CTP |
ストーリー仕立て | 1話完結型 |
ORTはキッパーを中心に家族や周りの人たちとの関わりをストーリー仕立てで読んでいきますが、CTPは1冊で完結するタイプです。
ただ、ストーリー性のあるORTも必ず順番通りに読んでいかなければいけないわけでもないのでストーリーを楽しみたい方にはやっぱりORT!
3. 内容
ORT | CTP |
家族の日常生活 | 科学、文学、社会、算数 |
ORTは上記で触れた通り、家族の日常生活が舞台となっています。
一方でCTPでは数、色などを中心に4つのカテゴリ(科学、文学、社会、算数)別に読み進めていきます。
ORT(オックスフォードリーディングツリー)はこんな人におすすめ!
- まだABCもわからない
- ストーリ性のある絵本が好き
- 王道、正統派が好き
- イギリス英語に親しみたい
ORT(オックスフォードリーディングツリー)を試すならまずは入門書!
ORTの魅力は伝わりましたか?(^^)
初めての英語育児、かけ流し、多読にオススメの王道教材です!
ただきっと一番のネックは、セットでしか買えないから試すにしても最初から結構お金がかかってしまうことですよね。
なので、少し迷いがある方はORTの魅力も中身も一緒に知れる下記の入門書から始めてみましょう!
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