【ヒツジ】の英語絵本は寝る前の読み聞かせに最適! おすすめ9選
羊といえば、どんなイメージがありますか? 夜眠れないときに数える動物でもあり、聖書によく登場する動物でもありますね。
今回は、そんなヒツジの登場する英語絵本をご紹介します。
羊は英語で、一般的には “sheep” です。”lamb” という単語も出てきますが、こちらは「子羊」を指します。
ちなみに、sheepは単複同形なので、“(1匹の時の)a” も、”(複数の時の)s” も付きません。
ひつじの英語絵本 おすすめ9選
日本語版が出ているものは日本語タイトルも記載しています。また、読み聞かせの難易度を3段階(★~★★★)で示しています。
Sheep in a Jeep
韻を踏んだ英語のリズムをひたすら楽しむ絵本。ジープに乗った羊(Sheep in a Jeep)に起こる様々なことが、2~3語程度の短いフレーズと愉快なイラストで展開されます。
韻(rhyme)と言うと、「最後の音が同じもの」というイメージが強いですが、最初の音が一致する頭韻(英語ではalliteration または head rhyme)というものもあります。この絵本では “Sheep shove.” のような頭韻もいくつか登場します。
短いフレーズの中で「これはどこの音が一緒なんだろう?」と探しながら読むのもおもしろいですよ。
最後はクスッと笑えるオチも付いていて、あまり英語絵本を読んだことがないという方でも楽しく読めると思います。
同じシリーズの絵本
“Sheep in a Jeep” のリズム遊びのような本が気に入ったなら、こちらもおすすめ! 他にも同じシリーズで色々出ています。
“Sheep in a Jeep” や、上で紹介した “Sheep Go to Sleep” も含め、8つ分を1冊にまとめた本もあります。
「こういうの好きそう!」と思ったら、最初からこっちを買ってしまってもいいかも。
Baa Baa Smart Sheep
いたずらレベルがやばい。最高。
退屈している羊くん。友人の七面鳥を、「あるもの」を使ってからかってみることにしました。
物語は2匹のセリフのみで進み、漫画のようで読みやすいです。最後は「おえーっ」となるオチも笑えます。
お互いのセリフをオウム返しするシーンが多く、読み聞かせならテンポよく読んであげると子供も喜びそう! 役割を決めて2人で交互に読むのもいいですね。
羊くんオススメの “smarty tablets” とは何なのか、七面鳥はどうなるのか、ぜひ読んでみてくださいね。
同じシリーズの絵本
同じ羊と七面鳥が出てくる、上記の続編にあたる話。単体でも読めますが、両方読むならこちらを後に読む方がおもしろいです。
こちらも似たようなノリのギャグです。
Baa Baa Black Sheep
マザーグースのひとつ、“Baa Baa Black Sheep” をもとにしたストーリーです。
最初はあの歌詞のまま「メエメエひつじさん、刈り取った毛はある?(have you any wool?)」と、人間の親子3人に自分の毛を渡す羊の様子が描かれます。
それ以降の展開はこの作者のアレンジ。ネコに「ミルクはある?(have you any milk?)」と聞かれたり、イヌに「骨はある?(have you any bones?)」と聞かれる場面が繰り返されます。
文章は全て “Baa Baa Black Sheep” と同じメロディーで、歌いながらも読めるような構成になっています。「どんな曲だっけ?」とピンとこない方は「きらきらぼし」「ABCのうた」のメロディーを思い出してください。”Baa Baa Black Sheep” もあのメロディーで歌われています。
歌いながらページをめくり、読み進めてみましょう。
同じ作者の絵本
作者、Iza Trapaniはマザーグースを元にした絵本をたくさん出しています。「歌いながら読むのが楽しい!」という場合は他の本も探してみてください。
Where Is the Green Sheep?
“here is the red sheep” “here is the blue sheep” と、カラフルな羊が出てくる……だけではありません。
サーカスで芸を披露する”clown sheep“、どアップで登場する”near sheep“、小さく描かれた”far sheep” などなど、約30ページ、いろんな羊が出てきます。
たまにタイトルの”Where is the green sheep?” が出てきますが、全体的にはほぼ全部 “Here is the ○○ sheep.” で出来ています。
イラストもシンプルで分かりやすく、”○○ sheep” の○○の部分を自然と覚えられそうな一冊。
Lots of Lambs
“Where Is the Green Sheep?” や “Sheep in a Jeep” と似ていて、ひたすら “○○ Lambs” の繰り返しです。いろんなヤツがいるよ、というだけで特にストーリーはありません。使われている単語も、これが一番カンタンかも。
扉を開いたり、布団をめくったり、仕掛け絵本になっているので子供は喜びそうです。
同じ作者の絵本
作者のLaura Numeroffといえば、ネズミの絵本紹介の記事でも取り上げた、”If You Give a Mouse a Cookie(翻訳版タイトル:もしもねずみにクッキーをあげると)” が有名です。
Will Sheep Sleep?
「どうしたら羊さんは眠れるかな?」というお話。
なかなか羊さんは眠くならないようで、“Will ○○ help Sheep sleep?” → “No.” という流れが繰り返されます。そして最後はやっぱり、123…と数を数えて眠りにつきます。
小さな子が寝る前の読みきかせにぴったり! かわいくてすぐに読める絵本です。
同じシリーズの絵本
登場するのは羊ではありませんが、「同じ文体が繰り返される」短い絵本のシリーズです。
Russell the Sheep ひつじのラッセル
仲間の羊はみんな眠ってしまい、起きているのはラッセルだけ。自分の足の数を数えてみてもすぐに終わってしまう。星の数は多すぎる。数えるのはやっぱり、羊がいいみたい。
1ページ1ページ、コミカルな展開とイラストが素晴らしい!
特に「ちょと暑いかな」と言って自分の毛を脱いでしまうところが「えっ…!?」と衝撃的で、個人的には一番好きなシーンです。
特にセリフや活躍の場はないですが、仲良しのカエルくんもずっとそばについているのもかわいくて好き!
こちらも、夜寝る前にぴったりな絵本です。
同じシリーズの絵本
「ラッセル」のシリーズで何冊か出ています。
Russell’s Christmas Magicの翻訳版は「ラッセルとクリスマスのまほう」というタイトルになっています。
こちらのRussell and the Lost Treasureは、翻訳されていないみたいです。
No Sleep for the Sheep!
納屋で眠っている羊さん。次から次に現れる動物の鳴き声で起こされてしまいます。
同じ文章の繰り返しや、動物の鳴き声が楽しい絵本。何度も出てくる文章も韻を踏んでいて楽しく声に出して読めるものばかりです。
羊さんの言う “Not a peep! Go to sleep!” は、読み聞かせを聞いている子供が一緒になって言ってくれそう。
英文は1ページにつき3行程度。前のページとほぼ同じフレーズだったりもするので、最初の2~3ページでパターンに慣れてしまえばあっという間に読める本です。
Wally Does Not Want a Haircut
羊のWallyは、どういうわけか毛を刈るのを嫌がっています。牛さんやロバさんはヘアカットして、さらにはいろんな髪型にアレンジし、パーティまで開きます。ですが、Wallyは相変わらず表紙のイラストのようにもじゃもじゃした毛のままです。そんな時、干し草に毛が絡まり身動きがとれなくなってしまい……?
「なんか表紙の羊、小汚い!」と思いましたが(笑)、話を読んで納得。最後はカワイイ羊に変身しますよ。
牛や豚が、バッハやモーツアルトのような髪型になるページがおもしろくて好きです。
文章は1ページにつき3~4行が基本ですが、途中長めのページもあるので英語絵本を読む(聴く)のに慣れてきた頃におすすめです。
英語絵本の中のヒツジ
聖書にはとてもよく登場するヒツジ。新約聖書では私たち(人間)や、イエスキリスト自身を羊に例える場面もあります。旧約では生贄にされたりもしますが、それでも大切に扱われています。
そんなキリスト教文化も影響してか、絵本での扱いに関しても他の動物と比べても「大事にされている」という印象が強いです。
主人公として「羊」をもってくること自体が日本では少ないため、「羊を扱う絵本の多さ」からも既に文化の違いが現れていると感じます。
個人的に、大事な大事な羊サンに汚れ役(?)を割り当ててしまった”Baa Baa Smart Sheep” には拍手を送りたい!! すごい。
おまけ:「羊を数えると眠くなる」は本当?
眠れない夜、「羊が1匹、羊が2匹……」と数えてみたことのある人も多いのではないでしょうか。
でも実はこれ、日本語で数えてもあまり意味が無いんです。
もともとは英語で、”sleep(眠る)” と “sheep(羊)” の音が似ていて、さらに「シー」という発音で自然に腹式呼吸ができる……というところからきているのです。
“sheep” の音で遊ぶ英語絵本は、紹介した中にもありましたね。
眠れないときは英語で “one sheep, two sheep…” と数えてみるといいかもしれません。
他の動物が出てくる英語絵本も見てみたい、という方はこちらから探してみてください。