【馬】の英語絵本 楽しく読むならコレがおすすめ!
今回は馬の出てくる英語絵本のご紹介です。
馬は英語でhorse、高さの低いタイプの馬(147cm以下)はponyと呼びます。ponyは小型の馬を指すので、「馬の子供」ではないところに注意です。(馬の子供はfoalといいます)
コチラの記事で紹介する絵本には、horseが出てくるもあれば、ponyが出てくるものもあります。
馬の英語絵本 おすすめ7選
日本語版が出ているものは日本語タイトルも記載しています。また、読み聞かせの難易度を3段階(★~★★★)で示しています。
Noni the Pony
Noniは美しく、元気で、そして優しいポニー。仲良しの犬や猫と遊ぶのも大好き。暗い夜、怖い時は身を寄せ合って眠りにつきます。
シンプルな絵柄とパステルカラーの配色が、ほんわかした優しいストーリーを彩ります。
文章は見開き(2ページ)に2行ずつ。それぞれ最後の単語で韻を踏んでいるため声に出して楽しく読むことができますよ。
同じシリーズの絵本
Noniの本がもっと読みたければ、こちらもおすすめ!
Same Old Horse
馬のHankieの行動はいつも周りから「予測可能」でした。どうしても同じ時間に同じ行動をしてしまうのです。仲間からそれを馬鹿にされたHankieは、今日こそはいつもと違うことをしようと試みます。
“predictable(予測可能な)”がキーワードになっている絵本。子供たちに数学に興味を持ってもらう狙いもあるようです。
例えば、Hankieはいつも「飼い主が帰ってきた1時間後に、小屋から出てくる」という説明があり、「今、飼い主が帰って来たから◯時にHankieが出てくるぞ」と他の馬たちがニヤニヤするシーンがあります。
これまでのパターンが書かれた表(といってもかんたんなもの)も都度登場します。目安として、対象年齢は6歳くらいだそうです。Hankieは次にどうするのか、一緒に「予測しながら」読んでみてくださいね。
周りの馬のニヤニヤしている表情なんかも面白く、普通の絵本としてももちろん楽しめます。
Clip-Clop ぱかぽこはしろ!
猫と犬と豚とアヒルを背中に乗せ、元気よく走る馬。振り落とされないように、しっかりつかまって!
馬が走るときに繰り返し出てくる、”clippity-clop” はリズムよく読んでみましょう。お子さんと一緒に体を揺らしながら声を出しても楽しそうです。
文字も大きく、小さな子におすすめの一冊。展開とイラストが分かりやすく、まだ英語にあまり触れたことがなくてもなんとなく意味が分かるようになっています。
「この擬音、日本語だとこんな感じかな?」と考えながら見ていくのもいいですね。
同じシリーズの絵本
こちらも同じように、掛け声がたのしい絵本です。
The Artist Who Painted a Blue Horse えを かく かく かく
「はらぺこあおむし」「パパ、お月さまとって!」など、多くの子供向け絵本を生み出したエリック・カールの原点に触れられる絵本です。
本文中は “a blue horse” “a green lion” など、大きなイラストとかんたんな英語のみが使われています。
この本を1冊読むこと自体は難しくありません。まだ英語に慣れていない、小さな子供でも楽しむことができます。
ですが、余裕があればあとがきにも目を通してみてください。フランツ・マルクの馬の絵に心を惹かれたことなどが書かれています。
この本には「好きな絵を描いて、好きな色で塗ろう」というメッセージが込められていますが、そのテーマを取り扱うまでにエリック・カールが何を思い、過ごしてきたのかが分かるはずです。
Hush, Little Horsie
どんな場所でも何をしていても、ずっとママは子供を見守っているよ、という母から子供へのメッセージが綴られていく一冊。
イラストは写実的な方ですが、あたたかく優しい雰囲気も漂っています。
飛んだり跳ねたり、眠ったりする仔馬をお母さん馬が見つめている場面が続きます。でも、最後はパッと場面が切り替わり、人間のお母さんがベッドで子供に絵本を読んでいるシーンになります。
“Hush, Little Horsie”のフレーズはそのまま何度も登場。
また、他にも”she’ll watch when you ●●.“のように構成は同じで一部だけ単語が変わる文章も連続します。
話の終わらせ方からしても、寝る前の読み聞かせにぴったり。
If I Had a Horse (English Edition)
「もし馬がいたら、一緒にこんなことをしたいな」と想像をふくらませていく本です。
文章は見開きで一言ずつ。出てくる単語もかんたんです。
ですがタイトル通り「仮定」が綴られていくので、基本は “would” や “could” が使われていて、こんなに連続で使われたらもう忘れないと思います(笑)
仮定法を習って「えーと、こっちを過去にして……」なんて悩まなくても、こういう絵本で頭に叩き込まれていると後々ふと救われることがありますよ。
イラストは表紙からも分かる通り静かな感じなので、ちょっと好みが分かれるところかもしれません。
Dr. Seuss’s Horse Museum
同じ「馬」を題材にしても、アーティストごとに表現方法が異なります。ピカソ、ラファエロ、フランツ・マルク、ジャクソン・ポロックなどの有名なアーティストの作品を引用し、子供にも分かりやすいよう美術史を紹介していきます。
この記事で紹介した他の絵本と違い、どちらかと言えば美術の表現方法をメインで扱っています。あくまで例として「馬」で見ていきます。
個人的に、私は美術専攻だったこともあり、なんだか懐かしくてワクワクしました。
そして、同じく美術に興味を持ちはじめた子供たちにぜひ読んで欲しいと思ったので紹介することにしました。
もしこれから美術(とくに歴史)を学ぶのなら、最初にこの絵本を読んでおくと頭に入りやすいかもしれません。文章は多めですが、興味があるなら楽しく読めるはず!
ドクタースースの本
ドクタースースといえば、映画にもなった「グリンチ」が有名ですね。こちらが元となったお話です。
そしてこちらはベストセラー! 読んだことは無くても、この表紙のネコに見覚えのある人は多いはず! “Dr. Seuss’s Horse Museum” の中でも、チラチラッとゲスト主演していますよ。
どちらも文字の割合が多く絵本という感じではありませんが、子供向けの、楽しく読めるような本です。
架空の馬たち
今回はあえて外しましたが、馬をモデルとした架空の生き物としてユニコーンとペガサスがいますね。この2つの違い、パッと頭に浮かびますか?
ユニコーンは旧約聖書に登場する生き物で、角が生えているのが特徴です。
一方、ペガサスはギリシャ神話に出てきます。翼があり、空を飛ぶことができます。
馬の英語絵本を検索すると、この2つの生き物もヒットしました。なんとなくユニコーン率が高いのはキリスト教文化の影響かもしれないですね。
他の動物が出てくる英語絵本も見てみたい、という方はこちらから探してみてください。