【ドラゴン】の英語絵本7選! 日本の竜との違いもチェック!
今回はドラゴンの英語絵本のご紹介です。
ドラゴンは日本語にすると竜(旧字体は龍)です。
よくこんがらがる恐竜(ダイナソー)との違いは「ドラゴンは架空の生き物である」という点です。火を吹いたり、背中にコウモリのような翼がついているのがドラゴンです。恐竜の英語絵本の紹介はコチラ。
こちらで取り上げるのは「英語絵本」なので、必然的に西洋タイプのドラゴンが登場します。日本の竜との扱いの違いにも注目してみてくださいね。
ドラゴンの英語絵本 おすすめ7選
日本語版が出ているものは日本語タイトルも記載しています。また、読み聞かせの難易度を3段階(★~★★★)で示しています。
Again! もっかい!
お母さんドラゴンは、寝る前の子供に絵本を読んであげます。子供に “Again!” とお願いされてはリクエストに応え、また読んであげます。でも、先にお母さんの方が寝てしまって……?
本を読むことの楽しさを実感させてくれる、エミリー・グラヴェットの描くドラゴン親子のお話。
最後の方は、話の展開に合わせてちょっとした仕掛けも用意されています。「ドラゴン」という生き物を扱うからこそのラストがおもしろいです。
だんだん眠そうな表情になってくるお母さんドラゴンと、絵本にでてくるドラゴンの絵に似てくる子供ドラゴンの様子にも注目!
「ドラゴンが読む絵本」の中の文章は長めですが、ここは面倒だったら流し読みしてしまってもいいかも。絵本なので、イラストをメインに楽しむのもアリですよ。
Puff, the Magic Dragon 魔法のドラゴン パフ
海辺で暮らすドラゴンのパフは毎日、人間の男の子と遊んでいました。でも、ある日を境に男の子は来なくなってしまいました。
ピーター・ポール&マリーの “Puff, the Magic Dragon” という歌を絵本にしたもの。楽曲はその歴史的背景から大学等で扱うこともあります。日本でも有名な曲なので懐かしいと感じる方も多いのではないでしょうか。
本文は、歌の歌詞そのままです。CDを持っている場合は流しながらページをめくってもいいですし、歌える場合は歌いながら絵を見ていくのも楽しいですね。リズミカルで歌いやすい曲調なので子供でもすぐ歌えるようになると思います。
歌の中では「パフが寂しく思っている」というシーンで終わり、その後パフがどうしたのかは聞いた人の想像に委ねられています。
同じ歌詞を掲載しつつも、「続き」として絵本の終盤で展開されるイラストは希望の持てるものとなっています。
元になった曲
Peter Paul & Maryの “Puff, the Magic Dragon” を含むCDはこちら。
デジタルならスマホに入れて、絵本の横でもすぐ流せるし便利ですね~。
The Night Dragon
火を吹いて空を飛び、灰色の雲で空を埋めつくす。他のドラゴンはみんなできるのに、自分にはできない……そう悩む1匹のドラゴン、モード。友達はネズミくん1匹だけ。けれどもある日、ネズミくんに勇気づけられたモードは空へと飛び立ちます。
カラフルな色彩が美しい絵本。
だんだんと暗くなってくる夕方、空を灰色にするのは多くのドラゴンたち。でも、日が沈む前に空がきらきら輝き幻想的な色を見る日もありますよね。もしかしたら今日はモードが近くにいるのかなぁ……という、夢いっぱいのワクワクするようなお話です。
1ページにつき5行程度の文章があるページもあれば、最後の方は1行だけポン、と置くように配置されているページもあります。全体的には文章多めの絵本です。
Dragons Love Tacos ドラゴンはタコスがだいすき
ドランゴンはタコスが大好き。パーティも大好き。タコスパーティーは最高! でも、辛いものはダメ、耳から煙が出たり、お腹を壊したりしてしまうから。
ドラゴン用のタコスの説明や、パーティの様子がコミカルに描かれます。
設定から何からシュール! このバカバカしいノリはアマゾンのレビューを見ると賛否両論のようですが、個人的には好きです。深く考えず、その場その場の光景を楽しんでください。ドラゴンのデザインもバリエーション豊かでいいですね。いろんなヤツが出てきます。
文章量はそこそこ。ただ、同じような形の文章・パターンの繰り返しなので、実際読んでみると意外と大変ではないかなと思います。
同じシリーズの絵本
続編もあります。今度は「大好きなタコスが食べられなくなった! どうしよう!」という話です。
Dragons Are Real!
ドラゴンを構成する要素は月の光、勇気、冒険などなど。火を吹いたり、気分によって体の色が変わったりする特徴もあります。
架空の生き物とはいえ、なんとなくみんなの頭にある「ドラゴンとは」という設定を簡潔にまとめた一冊。「ドラゴンあるある」という感じです。ドラゴンが登場するアニメやゲームに親しんでいればいるほど楽しめるはず!
先に紹介したタコスの絵本(Dragons Love Tacos)よりも一般的な(?)ドラゴンの説明です。
英文は見開きで1~2行の、すぐに読める絵本です。イラストもポップで目を引くデザインなので小さな子におすすめ。
The Great Dragon Bake Off
凶悪なドラゴンを目指すためのアカデミーに入学したフレイミー。だけどフレイミーは火を吐いたりする特訓よりもお菓子作りが好きでした。凶悪さを見せる試験には合格できず、このままではアカデミーも卒業できない! 先生からは最後のチャンスをもらいます。「お姫様をさらってきて、食べちゃいなさい!」さて、フレイミーはどうする?
フレイミーがミキサーを抱えてうっとりする表情や、一生懸命ケーキの飾りつけをする姿は笑ってしまうほどカワイイ! ドラゴンの学校や試験、卒業といった人間の世界のような設定も面白いですね。
文章量はどちらかといえばしっかりある方なので、英語絵本を読むのに慣れてきた人向けです。
Not Your Typical Dragon
ドラゴンとは火を吹くもの、火を吹いてこそドラゴン。7歳になったドラゴンのクリスピンはどうしても火を吹くことができません。出てくるのはホイップクリームやバンドエイド、マシュマロ、ぬいぐるみ……。すっかりドラゴンとしての自信をなくすクリスピンですが、ある事件をきっかけに周りから認められるようになります。
クリスピンが次は何を出してくれるのかな~と、楽しみになってしまいます。イラストはわかりやすく、かつ勢いもあります。
最後は「クリスピンも火を吹けるようになりました」ではなく、「それならそれでいいじゃん」という多様性を認める方向に持っていっているのもいいですね。
こちらの絵本も、文章量は結構多めです。
西洋のドラゴンと東洋のドラゴン
ドラゴンの英語絵本をご紹介しました。
西洋のドラゴンというのはこの記事で紹介した絵本のキャラクターのような見た目をしています。ポケモンで言うとリザードンやカイリューみたいなのが西洋タイプのドラゴンです。
一方で、日本を含む東洋のドラゴンはもっと蛇に近い、細長い感じの容姿をしているのが基本です。まんが日本昔話のオープニングで「ぼうや~」という曲とともに現れるのが日本のドラゴン(竜)です。
日本の竜は昔から神様に近いポジションにいて、崇められる対象です。
これに対し、西洋でドラゴンと言えば「悪役」です。聖書にも登場し、ミカエルに倒されます。
そんなわけで、基本的に西洋のドラゴンは「悪いヤツ」というのが大前提としてあり、そこを逆手にとって「実はやさしいドラゴン」というお話が定番です。日本の「泣いた赤鬼」的なおもしろさがあるのです。
今回紹介した絵本はもちろん、それ以外の絵本でもドラゴンの話と言えばだいたいそんな感じです。神様扱いされる日本の竜と、なんとなく比較しながら読むと楽しいですよ。
他の動物が出てくる英語絵本も見てみたい、という方はこちらから探してみてください。