【犬】が好きなら読んでみたい! 英語絵本12選

今回は「」の登場する英語絵本をご紹介します。

有名なものから、筆者が個人的に好きなものまで、犬が出てくる英語絵本を集めてみました。

「犬が出てくる」だけならたくさんの本がありますが、こちらの記事ではあくまで「犬が大好きだから、犬が活躍する話が読みたい!」という人向けに、「犬が(脇役でなく)メインで活躍する絵本」を取り上げています。


犬の英語絵本 おすすめ12選

日本語版が出ているものは日本語タイトルも記載しています。また、読み聞かせの難易度を3段階(★~★★★)で示しています。

Big Dog, Little Dog 大きい犬…小さい犬

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大きい犬のフレッドと、小さい犬のテッドはとっても仲良し。色んな事を一緒にしますが、やり方はそれぞれ全く異なります。

2匹の真逆だったり、別の動作を通して反対語等が自然と分かるようになる本です。
例えば、「フレッドはが好きだけど、テッドはが好き。フレッドは上の階で寝るよ、テッドは下の階で寝るよ」……と、いった感じ。

別のことをするからといって、2匹が対立したりしないのも平和で良いですね。個性を尊重、というか特別気にしないお国柄が出ているなぁという印象です。

タイトル
Big Dog, Little Dog
日本語タイトル
大きい犬…小さい犬
作者
P.D. Eastman (著)
難易度
★☆☆

Hot Dog, Cold Dog

言葉の遊びと、かわいくておもしろい犬のイラストが詰まった一冊。文字が全く読めなくても、絵だけでも楽しめると思います。

Hot Dog / Cold Dog“から始まり、”New Dog / Old Dog“と、反対語が登場。でも、単純に反対語を並べるだけではなく、ページを進めるごとに”Likes to travel slow dog / Go, Go, Go Go, Dog!“のような生き生きとしたフレーズが登場するようになります。

帽子やマフラーを身に着けたり、ローラースケートをしたりする犬のイラストがカワイイです。うさぎもよく一緒に登場するので、うさぎが大好きな筆者はとても幸せな気分になりました!

タイトル
Hot Dog, Cold Dog
日本語タイトル
作者
Frann Preston-Gannon (著)
難易度
★☆☆

Dogs

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こちらもかんたんな言葉がイラストで覚えられそうな絵本です!
“Stripy dogs and spotty dogs”のように、犬を軸に「なにかの特徴を表す単語」にたくさん出会えます。

ちいさな子供にはもちろん、色んな種類の犬が次々に登場するので、大人でも犬が大好きならコレクションとして持っておくのもおすすめです。

作者、Emily Gravettの描く動物はどれもデフォルメが強すぎず、かといってリアルで怖いということもありません。元の動物の愛らしさを上手く表現していると感じます。とくに、この絵本での犬の描き分けは本当にすごい!!

タイトル
Dogs
日本語タイトル
作者
Emily Gravett (著)
難易度
★☆☆

10 Little Hot Dogs

ソファの上に、どんどん子犬が増えていく絵本です。それぞれの子犬がおもちゃも持ち込むのでどんどん賑やかになります。“Ten Little Indians”の歌のような絵本。

“1 little hot dog sitting on a chair.” からはじまり、2 little, 3 little…と増えていきます。10匹集まったら今度は1匹ずつ降りていく流れになっているので、「まずは英語の数字に慣れて欲しい!」という場合におすすめです。

犬たちの鳴き声に使われる”woof” “yelp” や、眠っているときの”twitch” “cuddle” “nuzzle”……といったオノマトペ(擬音語・擬態語)もたくさん登場します。

タイトル
10 Little Hot Dogs
日本語タイトル
作者
John Himmelman (著)
難易度
★☆☆

Oh No, George! どうするジョージ!

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犬のジョージはケーキを食べたり、土遊びをしたりするのが大好き。飼い主であるハリーに「いい子でお留守番していてね」と言われたものの、欲望を押さえきれず好き放題してしまいます。

「だめなのに、やっちゃう!」という小さな子供にもありがちな出来事を描いた作品。ジョージが何かしでかすたびに、”Oh no, George!“のフレーズが登場する、同じパターンの繰り返しで子供も喜びそうです

個人的には、犬のジョージと飼い主のハリーが普通に会話しているのにびっくりしました。
人間と動物が「言葉を交わして」交流するというのは、日本のフィクションではよくある光景ですが海外製のものだとちょっと珍しいと思うからです。
作者のChris Haughtonはアイルランドの生まれです。アイルランドがどのような国なのか、興味も湧いてきますね。

タイトル
Oh No, George!
日本語タイトル
どうするジョージ!
作者
Chris Haughton (著, イラスト)
難易度
★★☆

Pretzel どうながのプレッツェル

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Houghton Mifflin
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ある日、5匹のダックスフンドが生まれました。その中の1匹、プレッツェルは他の兄弟とは違い「長い体」に育ちます。コンテストでも優勝し、自分の見た目に自信を持っていました。町で出会ったグレタという犬に心を惹かれ、長い体を活かしてアピールをし始めます。

翻訳もされている有名な絵本ですね。同じく有名な海外絵本、「ひとまねこざる(今は「おさるのジョージ」)」と同じ作者です。

自信をもってニコニコしている顔も、グレタちゃんに想いが伝わらず「おや?」みたいな顔のプレッツェルも本当にカワイイ!

少し文章量が多めなページもありますが、有名なだけあって読みやすい英語です。

ストーリー・イラスト共に、今も色あせないと感じます。日本語で読んだことがあるという方ももう一度、今度は英語で読んでみてはいかがでしょうか。

タイトル
Pretzel
日本語タイトル
どうながのプレッツェル
作者
H. A. Rey (イラスト), Margret Rey (著)
難易度
★★★

Harry the Dirty Dog どろんこハリー

ハリーは黒いぶちのある白い犬。ある日、遊びに出かけて体中どろんこになって帰ってきます。真っ黒な体のせいで、家族のだれもハリーだと気付いてくれません。ジャンプしたり、死んだふりをしたり、歌ってみたりしても無駄でした。最後にハリーの取った行動とは?

こちらも有名ですね。私も子供のころ大好きでした!

英語と日本語のCDがセットになった本も販売されています。

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ちょっと割高ですが、CDがほしいという場合にはおすすめです。

タイトル
Harry the Dirty Dog
日本語タイトル
どろんこハリー
作者
Gene Zion (著), Margaret Bloy Graham (イラスト)
難易度
★★☆

同じシリーズの絵本

ハリーが好きなら、こちらもおすすめです!

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HarperCollins
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HarperCollins
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Why is Blue Dog Blue?

あの「ブルードッグ」をなぜブルーに塗ったのか、色とはどういうものか、アメリカのアーティスト、ジョージ・ロドリーゲが分かりやすく教えてくれる絵本。

What color?“のフレーズの繰り返しや、様々な色の名前が学べそうな一冊です。RedやBlueだけでなく、SalmonやTanなどちょっと珍しいものも登場します。色の名前は日本語をいちいち考えるよりは、(絵本なので)印刷してある色を見て「ふーん」くらいに思って読み進めるといいと思います。それ以外は難しい英語は出てこないので小さな子供や英語学習初心者におすすめです。

この絵本は、すこし作者のバックグラウンドを頭に入れて読むとより楽しめるかと思います。
ジョージ・ロドリーゲというアーティストは愛犬・ティファニーをとてもかわいがっていました。ある時その犬が亡くなったことをきっかけに、犬の絵をたくさん描き始めました。

彼の代名詞ともいえるのが「ブルードッグ」という作品。文字通り、青い犬です。なぜ「ブルー」にしたのでしょうか?
ぜひ絵本を読みながら、答えを見つけてくださいね。

アンディ・ウォーホル、ロイ・リキテンスタインを代表とするポップアートが好き・興味があるという方にもおすすめです。

タイトル
Why is Blue Dog Blue?: A Tale of Colors
日本語タイトル
作者
George Rodrigue (著), Bruce Goldstone (著)
難易度
★☆☆

Madeline’s Rescue マドレーヌといぬ

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Puffin Books
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主人公のマドレーヌはパリの寄宿学校で暮らしています。ある日、川へ落ちたマドレーヌを1匹の犬が助けてくれます。その犬をGenevieveと名付け、寄宿舎で一緒に暮らし始めますが「犬は禁止」という規則のせいで追い出されてしまいます。マドレーヌは友人たちに声をかけ、Genevieveを探しに街へ繰り出します。

マドレーヌちゃんです。アニメもありましたね。女の子が列を作っている様子、並んだベッドの絵、黄色いページ……懐かしい!

英語版ではリズムのいい文章が楽しめます。話が少し長めなのと、色数が少ないページが多いので幼児よりも小学生くらいの子に気に入ってもらえるかなと思います。

タイトル
Madeline’s Rescue
日本語タイトル
マドレーヌといぬ
作者
Ludwig Bemelmans (著)
難易度
★★★

Clifford the Big Red Dog おおきいあかいクリフォード

エミリーのペット、クリフォードは赤くてとても大きい犬です。アメリカの有名な児童文学作品

クリフォードの本はたくさん出ていますが、こちらが第一弾。エミリーとクリフォードがどんな風に遊ぶのか、どれだけ仲良しなのかが描かれています。

かくれんぼをしても体が大きくて隠れられなかったり、キャンプの時はテントのようになってエミリーを守ってくれたりと、愉快なイラストがいいですね。

読み聞かせでなく子供が1人で読む本としてもおすすめです。

タイトル
Clifford, the Big Red Dog
日本語タイトル
おおきいあかいクリフォード
作者
Norman Bridwell (著)
難易度
★☆☆

同じシリーズの絵本

クリフォードの本は本当にたくさん出ています。「Clifford」や、作者名の「Norman Bridwell」で探してみてください。

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こんなセットも販売されています。CDつきです。

Angus and the Ducks アンガスとあひる

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Square Fish
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犬のアンガスは色々なことに興味を持ちます。中でも一番気になるのはガーガーうるさいアヒルたち。向こう側から歩いてきたアヒルに、水を飲んでいる最中のアヒルに、アンガスは吠えます。ですが、アンガスは思わぬところで反撃にあいます。

Quack! Quack!“というアヒルの声や、”WOOOOF!“とアンガスが吠える様子、アヒルの反撃、”HISSSSS!“をメリハリをつけて読んでみましょう。きっと子供も笑ってくれます!

色の置き方が独特なイラストの絵本。1ページ1ページ、見ていて飽きないです。

タイトル
Angus and the Ducks
日本語タイトル
アンガスとあひる
作者
Marjorie Flack (著)
難易度
★★☆

同じシリーズの絵本

アンガスが登場する他の絵本はこちら!

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Where’s Spot? コロちゃんはどこ?

日本では「コロちゃん」の名前で有名な仕掛け絵本のシリーズです!
英語では「どこ?」と探しながら、”behind ○○”、”in the ○○”などの前置詞を自然と覚えられますよ。

コロちゃんの本は、こちらでも詳しく紹介しています!

タイトル
Where’s Spot?
日本語タイトル
コロちゃんはどこ?
作者
Eric Hill (著, イラスト)
難易度
★☆☆

英語の犬(dog)のイメージ

一緒に暮らす動物といえば、日本国内でも海外でも犬が多いですね。日本での彼らのイメージは「賢くて、人間と仲良くしてくれる」というものが多いですが、さて海外ではどうでしょう?

英語でDogといえば、
go to the dog(落ちぶれる)、dog’s life(みじめな生活)
……のようなイディオムにも登場するため、dogという「言葉の」イメージはあまりよくありません

よく考えたら日本語でも、「負け犬」「犬死に」なんて言葉があります。

こんなにカワイイ絵本もたくさんあるのに、言葉のことを犬が知ったらびっくりしてしまうでしょうね。


他の動物が出てくる英語絵本も見てみたい、という方はこちらから探してみてください。


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