【英字新聞】初心者ならおすすめはコレ! 勉強に活用しよう!
「英字新聞読んでるのって、なんかカッコイイ!」
と思ったことはありませんか?
私はあります。英語じゃなくても日本語で普通の新聞を読んでいるだけで、なんなら持っているだけでカッコイイと思っていました。
今、「わかるー! なんかあこがれる!」と思ってくれたあなたにおすすめなのが、その英字新聞を使った英語学習です。読んでる間にカッコイイ自分に酔えるのでおすすめです。悦に入っている間に、語彙力と読解力がつきます。
もしかしたら、「カッコイイとは思うけど、さすがに英語で新聞は無理だよ」と思い込んでいる方もいるかもしれません。でも、日本語でも「子ども新聞」ってありますよね。「子どもも読めるように漢字にはルビを振った新聞」があるように、英語にも「難しい単語には注釈付きの読みやすい新聞」があります。
この記事では、初心者にもおすすめな英字新聞をいくつか紹介しています。無理なく継続できる読み方についても解説しているので、参考にしてみてください。
英字新聞で勉強するメリット
英字新聞を読むというのは、知らず知らずのうちに語彙力や読解力がつき、英検などの試験対策にも役立ちます。さらに、英語そのものの知識だけでなく新しい情報も仕入れることができるため、楽しく続けることができます。
読解力・語彙力がつく
新聞というものには、知っての通りいくつもの記事が並んでいます。興味のある記事を選んでどんどん読んでいくことで、それなりの長さのある文章に慣れていくことができます。
また、新聞に載っているのは「今起きていること」です。テレビやネットですでに見聞きした話もあるでしょう。読み進めるうちに知らない単語があったとしても、その前知識があるため、意外と辞書を使わなくても推測ができることが多いと思います。
見たことのない単語の意味を推測しながら長文を読むというのは、資格試験などを受けるときにも重要なテクニックです。
試験対策にもなる
とくに、英検(実用英語技能検定)は級が上がれば上がるほどニュースや新聞に出てくるような話題を扱います。英単語はもちろん、リーディングでもそのようなトピックが多く、慣れていなければ読み進めるだけでも体力を消耗します。
普段から英字新聞を活用し「英語で」「時事問題に関する話題に触れる」ことで、効率よく英語力を伸ばすことができます。
また、例えば英検1級では2次試験でスピーチをさせられます。その時に時事ネタとそれに関する単語のストックが頭にいっぱいあれば、「○○についてですが例えば最近では~~」のように続けることもでき、とても有利です。
最新の情報が手に入って楽しい!
英字新聞では、英語そのものの知識だけでなく新しい情報も仕入れることができます。
「最近ニュースでよくやってるこの話、よく分かってなかったけど英語で読んでみたら結構理解できた!」
ということも起こるかもしれません。
私は高校生の頃、「英字新聞をざくざく翻訳する」みたいな授業をとっていました。前知識がある方が有利だと思ったので、日本語のニュースもよく見るようになりました。
そうして日本語と英語の両方で最新情報を仕入れ「今、よく使われている単語や言い回し」をたくさん覚えることができました。
例えば、2020年5月ごろは「state of emergency」が話題でしたね。日本語訳はもちろん「緊急事態宣言」です。辞書も引かずに、即座に頭に浮かんだ方がほとんどではないでしょうか。それは、普段からニュースを聞いているからです。
そして、あなたは今「緊急事態宣言って英語でstate of emergencyなんだ」というのを覚えてしまいましたよね。今日の夜、友達と家族に自慢しましょう。「へぇー! 良く知ってるね! すごい!」って言ってくれます。わくわくするでしょう?
このように、時事問題・最近話題になっている言葉を日本語と英語で仕入れていくのはとても効率が良く、なにより楽しいことなのです。
英字新聞、どんなものがある?
英字新聞を選ぶ前に、まずはどんなものがあるのかを把握しておきましょう。
紙の新聞とデジタルの新聞
電子書籍というものがあるように、英字新聞にも電子版があります。
紙とデジタル版ははどちらがいい、というものではなく両方とも活用するのがおすすめです。
このあと紹介する英字新聞は、どれも「紙」「デジタル」の両方のバージョンがあります。
家の中やカフェなら、広げて書き込みながら読める紙が便利でしょう。電車の中ではちょっと狭いので、スマホなどで電子版を利用するのがいいと思います。
「週刊」の「定期購読」がおすすめ
英字新聞には日刊のものもありますが、おすすめは週刊の方です。なぜなら毎日毎日そんなに読めないからです。
「まだ今日の分を読めていないのに明日また新しいのが出る……ノルマが永遠に終わらない……」
なんて考え始めると気が狂ってしまうので、週刊の方をのんびり読みましょう。週刊の新聞だって、全部読む必要はないですよ。続けることの方が大切です。
そして、のんびり続けていくには定期購読がいいです。
英字新聞は、キオスクやコンビニ、書店などでも購入できます。でも、よく行くお店にはなかったり、ちょっと遠かったりで結局買いに行くのが面倒になって最終的に買わなくなってしまう人も多いです。
定期購読であれば、送料無料で毎週届けてくれるので余計なストレスを感じなくて済みます。
【番外編】ニュースサイトの活用について
さて、ここまで「英字新聞」を「購入する」という話をしてきましたが、ネット上にはニュースサイトがたくさんあります。英語で書かれたニュース記事は、無料でもたくさん仕入れることができるのです。
もちろん、無料サイトやアプリの活用もとてもいい手段だと思います。
ただ、不思議なことに「無料のもの」ってなぜかあんまり続かないんですよね。「お金払ってるんだから、ちゃんとやらなきゃ!」というのでちょっとした気合いが入るんだと思います。
また、やはり「売り物」というのは金をとるだけのことはある、というクオリティを維持しています。
そしてなにより、「新聞はカッコイイ!!!」
英字新聞 おすすめランキング
それでは、初心者にもおすすめの英字新聞をランキング形式で紹介していきます。どれも週刊発行のものです。
また、英字新聞は「カッコイイから読む」という人にとっては、新聞らしさは大事なポイントですよね!! どのくらいネイティブの方が読むような普通の英字新聞に近いのか、その「新聞らしさ」も星(☆☆☆~★★★)で表してみました(★3つは普通の新聞)
【1位】The Japan Times Alpha(ジャパンタイムズ出版)
一番おすすめなのがジャパンタイムズ出版から出ている「The Japan Times Alpha」です。初心者にはもちろん、中級~上級者にも幅広くおすすめです。
The Japan Times Alphaは少し前まで「The Japan Times ST(Student Times)」という名称で1951年から親しまれてきた歴史ある新聞です。
難しい単語には日本語注釈付きで、TOEIC対策などを目的とした学習記事も含んでいます。自分で書いてみることのできるエクササイズや、クロスワードパズルなど多彩なコンテンツも魅力です。
新聞の最初の方のページには「レベル分けされたコンテンツ一覧」が載っています。
ここで「自分でも挑戦しやすい記事」を選んでから読み始めることができて、とても便利です。また、難易度の低いものに関しては、記事が長すぎず挫折することなく続けられるボリュームになっています。
私は片っ端から英字新聞の記事を使っていたので、少し読み始めてから「ん? これは今の自分には難しいのでは?」と気づいて中断することも多かったです。
こんな感じで最初からレベルが分かっていれば、効率よく読めていいですね!
The Japan Times Alphaを購読すると、Webサイトの「Club Alpha」というサービスが使えます。
紙の新聞に載っている英文記事はもちろん、日本語訳もすべてネット上で閲覧可能です。また、ネイティブスピーカーによる英文記事の読み上げ音声も聞くことができます。
The Japan Times Alphaには無料で使えるサービスもありますが、「Club Alpha」は購読者のみが利用できるようになっています。
The Japan Times Alpha ジャパンタイムズアルファ
【2位】Mainichi Weekly(毎日新聞社)
次におすすめなのが毎日新聞社の出す「Mainichi Weekly」です。
キーワードとなる語句・解説は、基本的には新聞の右端にまとまっていて、「途中で日本語がちらつくのは嫌だ」という場合はギュッと折ってしまう、という使い方もできます。
ニュース記事以外のコンテンツにも力を入れていて、英語の連載ノベルは毎号の楽しみになりそうです。映画の字幕翻訳の第一人者、戸田奈津子さんのコーナーでは映画のセリフが対訳で紹介されていて、洋画好きにはうれしいですね。
Mainichi Weeklyには「紙」と「デジタル」があり、どちらも読みたい場合はそれぞれ契約が必要です。
デジタル版の「毎日ウィークリーデジタル」は紙と全く同じものが読めます。ほとんどの記事に読み上げ音声がついていて、価格は紙と同じです。
同じくデジタル版の「毎日ウィークリーデジタルライト」というものもあります。こちらはページ数が通常の半分の8ページ、価格は月306円(税込)です。内容は比較的かんたんなものを集めています。
Mainichi Weekly 毎日ウィークリー
【3位】週刊英和新聞 Asahi Weekly(朝日新聞社)
朝日新聞社のAsahi Weeklyも初心者にはおすすめです。
名前に「英和新聞」と付けるだけのことはあり、かなり細かく日本語のサポートがされています。全体的に、「英字新聞」というよりは「新聞っぽい教材」という感じの作りです。
英語学習者向けの英字新聞の中では、日本語比率は一番高いのではないかという印象を受けました。
Mainichi Weekly同様、こちらのAsahi Weeklyもデジタル版はデジタル版の契約が必要です。
どちらかというと英語学習に重きを置いているようで、ニュース記事のページは全体で5ページくらいなので「新聞を読んでいる」感は薄いと思います。「新聞」と聞いて拒否反応が出るタイプの人にはいいかもしれません。
Asahi Weekly 朝日ウィークリー
その他 中級~上級ならコレ
ここからは普通の英字新聞です。難易度が高く、初心者向けではありませんが、そのうち読めるようになりたい英字新聞として紹介しておきます。
The Japan Times on Sunday(中級)
The Japan Times on Sundayは、The Japan Times Alphaと同じジャパンタイムズ出版の新聞です。こちらは毎週日曜日発行です。
日本語の解説はなく、この後紹介する「The Japan Times」と難易度はほぼ同じです。英検で言えば準1級~1級程度の英語力が必要です。
「難易度は問題ないが、さすがに日刊で読むのはキツイ」という方向けです。
The Japan Times(上級)
The Japan Timesは日刊の英字新聞です。単語はかなり難しく、内容も海外のニュースが多いです。
本体は12ページと少な目のように感じますが、付録として「The New York Times(18ページ)」がついてきます。
英字新聞を読み続けるコツ
ワクワクしながら英字新聞を申し込み、初めて自宅に届いたときは、それはそれは嬉しくて最も気合いの入る瞬間かと思います。
ですが、あまり力を入れすぎるとあっという間に力尽きてしまいます。どうか、以下のことに気を付けて体力を温存しながら続けていってください。
- 全部を読もうとしない
- 興味のある記事を選ぶ
- 辞書をなるべく使わない
全部を読もうとしない
週刊なので、頑張れば全部読めそうだし、頑張ってしまう方も多いのですがそれは結構大変です。そんなことをしていると結局続かなくなるので、読める分だけ読んでください。
読み終わらないうちに次の週の分が来たら、古いのはもう読まなくていいです。クロスワードでも解いて捨てましょう。
興味のある記事を選ぶ
全く興味のない記事や、聞いたこともない話題は読んでいて苦痛です。タイトルで判断して避けましょう。
ニュースを見ていて「あっ、これ英字新聞にあったやつだ!」と興味が湧いたら、ニュースを見た後に読んでみてください。
辞書をなるべく使わない
大事な単語の注釈は英字新聞に載っています。
辞書を引いていたら時間がかかって嫌になるので、なるべく辞書なしで読み進めてください。記事を読み終わった後で、「どうしても気になる」というものだけ調べるようにするといいです。
まとめ
英字新聞を楽しく読み続けられると、語彙力や読解力、時事単語や最新の情報などを効率よく身に着けることができます。
「英字新聞は読んだことがないけど、かっこいいし挑戦してみたい!」という場合はジャパンタイムズ出版のThe Japan Times Alphaが一番おすすめです。
紙の新聞とデジタル版は状況によって使い分けるのが良く、Asahi WeeklyやMainichi Weeklyもそれぞれ(紙+デジタル版の2つ)契約することはできます。ただその分、料金もかかります。
紙の新聞だけ購読すればデジタル版も音声も無料で利用できるのは、The Japan Times Alphaだけです。購読者専用のウェブサイトも使い勝手がよく、ストレスにならずに続けられると思います。
買いに行く手間も省ける定期購読は便利なので、ぜひ一度ためしてみてはいかがでしょうか?