【にしむくさむらい】英語にもある! 覚え方アレコレ ~Part 2~
理屈などなく「とにかく覚えるしかないモノ」って結構ありますよね。多かれ少なかれ、「覚え歌」「語呂合わせ」に助けてもらった経験があったのではと思います。
英語にも、mnemonic(s)(記憶法。ニュモニック(ス)、という感じの発音)があります。あなたが知っている記憶法、英語圏ではどうなっているのでしょうか? いくつか見てみましょう!
有名なMnemonics
30日以下の月
1月から12月で、30日以下の月は、2月・4月・6月・9月・11月ですね。
日本だと「にしむくさむらい」で覚えるのが一般的です。
もちろんこんな語呂合わせは英語ではできないので、以下のような覚え方が存在します。
自分の両手をグーにして、左側から骨のでこぼこで数えていく、という感じです。凹んでいる部分が30日以下の月……日本語で言う「にしむくさむらい」部分ですね。
この覚え方は、”Knuckle Mnemonic” と呼ばれています。(knuckleは指の関節のこと)
「親指のとこ、どうするんだっけ」とか、「関節ちょっと余るじゃん!」とか若干ややこしいので、日本人なら、やっぱり「にしむくさむらい」の方がすっきり覚えられるかな??
12星座
次は、12星座(The Signs of the Zodiac)の覚え方です。皆さんはどうやって覚えましたか?
占いが好きなら自然と覚えていたり、星座をモチーフにした漫画も多いのでそれでいつの間にか……という方も多いですよね。
英語だとこのフレーズで覚えます。
A Tense Gray Cat Lay Very Low, Sneaking Slowly, Contemplating A Pounce.
(訳:緊張した灰色の猫、姿勢を低くし、ゆっくり歩き、とびかかることを考えている)
- Aries(おひつじ座)
- Taurus(おうし座)
- Gemini(ふたご座)
- Cancer(かに座)
- Leo(しし座)
- Virgo(おとめ座)
- Libra(てんびん座)
- Scorpio(さそり座)
- Sagittarius(いて座)
- Capricorn(やぎ座)
- Aquarius(みずがめ座)
- Pisces(うお座)
それぞれの頭文字を取って、 “A Tense…” という文章にしています。
文章はこれ以外にも、覚え方があります。例えばこちら。
All The Grey Cats Left Virginia Looking Sad, Since Cats Are Prohibited.
(訳:灰色の猫はみんなヴァージニアを去り、しょんぼり。だって、猫は禁止されているから)
これに関してはかなり色々覚え方があるようなので、興味がある方は「zodiac mnemonics」で検索してみてください。
スペリング
I before E except after C.
(訳:Cの後を除いて、IがEの前)
もしかしたら、一番有名かもしれないこのルール。
英語のスペルには、覚えておくと便利なルールがあります。その一つがこれです。
例えば、この2つの単語を見てください。
- believe
- receive
「イー」と発音する部分、ieだかeiだか、どう綴るんだっけ……となったときに助けてくれるのが、”I before E except after C.” です。
“I before E” iはeより先。だからbelieveのイーのところはieです。
でも、receiveはcが前にあるから、ieでなくてeiです。”except after C” というワケです。
私は子供の頃、スヌーピーのアニメで知りました(当時はなんのことだかサッパリでしたが)。
チャーリーブラウンがスペリングコンテストに出るために、このルールを歌で覚えていたシーン、今もよく覚えています。
DVDはコレ! 英語に切り替えるとその歌が聞けると思いますよ。
“I before E except after C.” のあとにも歌詞(ルール)が結構続くので、ぜひ聞いてみてください。
ローマ数字
最後は、ローマ数字の覚え方です。
普段私たちが使っている「123…」はアラビア数字、「ⅠⅡⅢ…」がローマ数字です。本の巻数なんかによく使われますね。
まずはざっと、表でおさらいしてみましょう。
- 1
- Ⅰ
- 2
- Ⅱ
- 3
- Ⅲ
- 4
- Ⅳ
- 5
- Ⅴ
- 6
- Ⅵ
- 7
- Ⅶ
- 8
- Ⅷ
- 9
- Ⅸ
- 10
- Ⅹ
- 11
- Ⅺ
- 12
- Ⅻ
- 14
- ⅩⅣ
- 15
- ⅩⅤ
- 16
- ⅩⅥ
- 19
- ⅩⅨ
- 20
- ⅩⅩ
一見複雑なものもありますが、法則が分かればかんたん。1、5、10といったキリのいい数字を覚えたら、あとは前後に足したり引いたりする分をくっつけます。
【例】4は「5-1」なので、5(Ⅴ)の前に1(Ⅰ)を書いて、Ⅳと表す
ここからはちょっとずつ複雑になってきます。
- 40
- ⅩⅬ
- 50
- Ⅼ
- 60
- ⅬⅩ
- 70
- ⅬⅩⅩ
- 90
- ⅩⅭ
- 100
- Ⅽ
まだあります!
- 200
- ⅭⅭ
- 400
- ⅭⅮ
- 500
- Ⅾ
- 600
- ⅮⅭ
- 900
- ⅭⅯ
- 1000
- Ⅿ
- 2000
- ⅯⅯ
10(Ⅹ)くらいまでなら覚えるのもそんなに難しいものではありませんが、50以上になると「どうだっけ?」となるかもしれません。
そんなときは、このフレーズで思い出してみましょう。
I Value Xylophones Like Cows Dig Milk.
(訳:私は木琴を評価する。牛がミルクを求めるようにね)
最初はⅠ、次にⅤ、Ⅹ、Ⅼ……と、登場する順になっていますね。
例えば2949をローマ数字で表すとどうなるでしょう? また、MMXXIをアラビア数字にすると……?
答えはそれぞれ、MMCMXLIX(2949)、2021(MMXXI)です。
フレーズを頭に入れてゆっくり考えれば、こんな大きな数字でもかんたんに自分で書くことができます。
600はDC、900はCM……と、そのまま覚えてしまってもいいですが、コチラのフレーズもぜひ!
英語版&日本語版、両方覚えておくと面白い!
有名なMnemonicsをピックアップしてみました。
「やっぱりコレは日本語の覚え方が勝ちかな」と思うものもあれば、「英語のコレ、すっごく便利!」というものもありますね。
様々なMnemonicsを知っていると、日常でちょっと面白い発見もできるかもしれません。
例えば映画などのエンドクレジットでは、製作された年がローマ数字で記載されているものもあります。見かけたらぜひ紹介したフレーズを思い出して、解読してみてくださいね。
もっと他にも英語での覚え方を見てみたい! という方は、前回の記事もどうぞ。